昨日(2/20)行われた、令和5年杉並区議会第一定例会の都市環境委員会において「浜田山駅南口開設の再検討」が報告されました。
これは、令和3年11月に同委員会で報告をされた、浜田山駅の南側・西端の新築の民間ビル建設時に地下1階、1階を区が賃借して整備し、駅南口を作って行く計画の事実上の撤回でした。
浜田山駅は閑静な住宅街にあり、新型コロナの影響を受ける前の5年間は1日の平均乗降者数30,262人と多いものの入り口は北側の1か所のみです。南側からは踏切を渡るためラッシュ時は大変混雑し、小さなお子さんやご高齢者、また車いすをお使いの方などは大変危険性が高いと考えて来ました。
杉並区最後の「自由通路」未整備駅でもあります。
区は令和6年度の完成をめざし、南口開設に向けた設計などを進めて来ました。しかし、予定していた建築物の賃借について、現時点で地権者との協議が整わない為断念し、南口開設の予定は、大変残念ながら無くなりました。
ご期待を寄せて下さっていた皆さまには大変申し訳ない思いです。
都市環境委員会での委員との主な質疑と答弁は以下の通りです。
Q.地権者との協議の内容は?
A.金銭を含めて全般的。一般的な条項を含む。自由交渉の為、相手もある事から内容に関しては公開できない。当初は地権者と共に前向きに進めて行こうという機運があったが、最終的な協議がまとまらなかった。
Q.区の意思決定はいつ行われたのか。
A.協議を進めてきたが、来年度にも整備の見通しが立たない事から、令和5年1月に断念した。
Q.これまで区からは幾らの支出があったのか。
A.設計予算4500万円強の内、300万円弱を支出済。
Q.地域への説明はどの様にするか。
A.商店会や自治会などを予定、検討中。
Q.今後の方針は。
A.今後とも京王電鉄と協議を続け、様々な可能性を探って行く。
以上、委員会報告終わり。
本来であれば、賃借の協議が整い、契約の目途が立った段階で区民への情報公開を行い、支出が発生する設計に着手すべきです。
区では引き続き地域の動向を注視しながら今後の整備方針を京王電鉄と協議・検討して行くとしていますが、そもそもこれだけ多くの乗降客数がありながら、北口のみとなっているのには、安全確保の責任を負う京王電鉄には、解消に向けて抜本的な方策を探る責務があると考えています。
山本あけみは私鉄沿線の駅前空間充実の政策を掲げており、浜田山駅南側にお住まいの区民の利便性や安全性向上には南口設置は必須と考え、引き続き取り組みを要望すると共に、本案件に関して住民への周知と説明に尽くすよう要望をして参ります。
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