「大本営発表」 その1 改鼠・隠蔽・捏造の太平洋戦争 辻田 真佐憲 幻冬舎新書 2016年
「帯書き」
信用できない情報の代名詞とされる「大本営発表」。
その由来は、日本軍の最高司令部「大本営」にある。
その公式発表によれば、日本軍は、太平洋戦争で連合軍の戦艦を43隻、空母を84隻沈めた。
だが実際は、戦艦4隻、空母11隻にすぎなかった。
誤魔化しは、数字だけに留まらない。
守備隊の撤退は「転進」と言い換えられ、全滅は「玉砕」と美化された。
戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、組織間の不和や、政治と報道の一体化に破綻の原因があった。
今も続く日本の病理。悲劇の歴史を繙く。
「帯書き」
信用できない情報の代名詞とされる「大本営発表」。
その由来は、日本軍の最高司令部「大本営」にある。
その公式発表によれば、日本軍は、太平洋戦争で連合軍の戦艦を43隻、空母を84隻沈めた。
だが実際は、戦艦4隻、空母11隻にすぎなかった。
誤魔化しは、数字だけに留まらない。
守備隊の撤退は「転進」と言い換えられ、全滅は「玉砕」と美化された。
戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、組織間の不和や、政治と報道の一体化に破綻の原因があった。
今も続く日本の病理。悲劇の歴史を繙く。