民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「いま誇るべき日本人の精神」 加瀬 英明

2018年01月11日 00時48分39秒 | 雑学知識
 「いま誇るべき日本人の精神」 加瀬 英明  KKベストセラーズ 2016年

 「日本の座る文化」

 (前略)

 私は日本が「座る文化」であるのに対して、ユダヤ・キリスト・イスラム社会が「動く文化」だということが、その裏にあると思う。ユダヤ教から、キリスト教が生まれ、ユダヤ・キリスト教の母胎から、さらにイスラム教が生まれた。
 日本には「神が鎮まっている」という、言葉がある。日本の神は、静的なのだ。
 神が「鎮まる」という表現は、日本だけのものだ。日本では神は「鎮座」しているが、ユダヤ・キリスト・イスラムの神は、能動的な神だ。

 (中略)

 日本には「座」という言葉がある。「社長の座」から、「妻の座」まである。みな、それぞれ、自分の「座」を持っていて、その座に対して敬意が払われる。社長も、妻も、その座から動くことなく、そこに鎮まっているという、考えかたがある。
 日本ではトップに立つ者は、動かなくてもよいという考えが、強かった。頂点に「立つ者」というより、「座る者」といったほうがよかろう。
 社長の座とか、妻の座とかいわれるが、座に据えられた人よりも、座のほうに値打ちがある。

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。