「書いた落語傑作選 1」 所載 立川 談志 著
話は変わるが、この「ガマの油」を私の惚れたコメディアン泉和助が演った。
コントの舞台で、油売りの扮装で、この時履いていた足駄が一本歯か、
忘れたが、タップを踏んだような記憶もある。
つまり、歌舞伎の「高杯(たかつき)」みたいなもんだが、結構な芸であったっけ。
で、このガマの油、売れないもんで、ダレて蠅を追いながら演ってた。
これもいい。で、このガマの油売りをだ、英語訳で演るこの凄さ、嬉しさ。
で、それを基に、和っちゃん先生に捧げる「ガマの油」の鎮魂歌。
レディース、エンド、ジェントルメン
お父(とっ)つぁん、AND、おっ母(か)さん
セニョール、セニョリータ、タワリシチ
エブリボディ、ヨーカム、コイコイ、珍来来(ちんらいらい)
アイ・アム・ナンバーワン・ストリート・ドラッグセールスマン
マイ・セールスポイント、ジス・イズ・エボフロッグオイル
エブリボディ、ヘーイ、グッド・ルッキン
ジス・フロッグ、フロントフィンガー4(フォー)、バックフィンガー6(シックス)
ジス・エボフロッグ、ライフエリア、ロングロング・フエラァウエイ、
ノースサイド・マウンティン TSUKUBA
ヒズONBAKOグラス、イート イート
エボフロッグ、キャッチングスタイル、メーキング、スモールハウス、
ジス・ルーム、インテリア 東南西北(トンナンシャーペイ)
スタンダップミラー、アンダー・ザ・アイアンクロスネット
「ヘーイ、カム・オン、エボフロッグ」
カモンナ・マイハウス、マイハウス、カモン
エボフロッグ、ハウス、イン、シャット・ザ・ドア、
エボフロッグ、ミラー・ルッキン、
ジス・スタイル、グロテスク、ビッグショック、ヒズ・ハート、GO TO ヘブン
ローリング ローリング、オイルスエット、オーバー・ザ・フェイス
エボフロッグオイル、アイアンクロスネット、キャッチング
ジス・イズ・TAX スタイル、セーム・セーム、OK?
3(スリー)× 7(セブン)ランニング(つまり3×の×だからランニング)
イコール、21(トエンティワン)デイズ、タラーリタラーリ、ボイル・エンド・ボイル
和っちゃん先生からの記憶との合作で、「エボフロッグ」だの、
「東南西北、スタンダップミラー」だの、「ヒズ・ハート、GO TO ヘブン」
「ローリング ローリング、オイルスエット、オーバー・ザ・フェイス」等、傑作である。
天才的である。何とも素晴らしき、「英訳」だ。
3(スリー)× 7(セブン)ランニングはたいしたことはないが、
和っちゃん先生、ダジャレが好きだし、受けるので、こういうのをよく演った。
日本中にまだ英語が定着しておらず、
ほんの片言がしゃべれるだけでインテリと思えた昭和二十年代のことであった。
何せ、芸人がアメリカ人の真似をする時、英語を音で表現したのだから・・・・・
理解(わか)るかな、この表現で・・・・・。
話は変わるが、この「ガマの油」を私の惚れたコメディアン泉和助が演った。
コントの舞台で、油売りの扮装で、この時履いていた足駄が一本歯か、
忘れたが、タップを踏んだような記憶もある。
つまり、歌舞伎の「高杯(たかつき)」みたいなもんだが、結構な芸であったっけ。
で、このガマの油、売れないもんで、ダレて蠅を追いながら演ってた。
これもいい。で、このガマの油売りをだ、英語訳で演るこの凄さ、嬉しさ。
で、それを基に、和っちゃん先生に捧げる「ガマの油」の鎮魂歌。
レディース、エンド、ジェントルメン
お父(とっ)つぁん、AND、おっ母(か)さん
セニョール、セニョリータ、タワリシチ
エブリボディ、ヨーカム、コイコイ、珍来来(ちんらいらい)
アイ・アム・ナンバーワン・ストリート・ドラッグセールスマン
マイ・セールスポイント、ジス・イズ・エボフロッグオイル
エブリボディ、ヘーイ、グッド・ルッキン
ジス・フロッグ、フロントフィンガー4(フォー)、バックフィンガー6(シックス)
ジス・エボフロッグ、ライフエリア、ロングロング・フエラァウエイ、
ノースサイド・マウンティン TSUKUBA
ヒズONBAKOグラス、イート イート
エボフロッグ、キャッチングスタイル、メーキング、スモールハウス、
ジス・ルーム、インテリア 東南西北(トンナンシャーペイ)
スタンダップミラー、アンダー・ザ・アイアンクロスネット
「ヘーイ、カム・オン、エボフロッグ」
カモンナ・マイハウス、マイハウス、カモン
エボフロッグ、ハウス、イン、シャット・ザ・ドア、
エボフロッグ、ミラー・ルッキン、
ジス・スタイル、グロテスク、ビッグショック、ヒズ・ハート、GO TO ヘブン
ローリング ローリング、オイルスエット、オーバー・ザ・フェイス
エボフロッグオイル、アイアンクロスネット、キャッチング
ジス・イズ・TAX スタイル、セーム・セーム、OK?
3(スリー)× 7(セブン)ランニング(つまり3×の×だからランニング)
イコール、21(トエンティワン)デイズ、タラーリタラーリ、ボイル・エンド・ボイル
和っちゃん先生からの記憶との合作で、「エボフロッグ」だの、
「東南西北、スタンダップミラー」だの、「ヒズ・ハート、GO TO ヘブン」
「ローリング ローリング、オイルスエット、オーバー・ザ・フェイス」等、傑作である。
天才的である。何とも素晴らしき、「英訳」だ。
3(スリー)× 7(セブン)ランニングはたいしたことはないが、
和っちゃん先生、ダジャレが好きだし、受けるので、こういうのをよく演った。
日本中にまだ英語が定着しておらず、
ほんの片言がしゃべれるだけでインテリと思えた昭和二十年代のことであった。
何せ、芸人がアメリカ人の真似をする時、英語を音で表現したのだから・・・・・
理解(わか)るかな、この表現で・・・・・。