民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「朗読劇」のオーディション

2019年05月11日 15時16分23秒 | 身辺雑記
5月9日(木)
音訳ボランティアの会員組織「ひびき」で今年も朗読劇をやる。
オレは過去二度舞台に立っている。
最初は平家物語の冒頭文を朗詠。
去年は「親方と神様」伊集院静の親方役。

この日、オーディションがあった。
(オーディションがあるのだ)
場所は社会福祉プラザ、午後1時から。
今回前もって渡された「朗読劇」台本は、

形 菊池寛
ふっくらすずめ 安東みきえ
鼓くらべ 山本周五郎
ごん狐 新美南吉
注文の多い料理店 宮沢賢治

オレにもできそうな役が見つからなかった。
今年はパスしよう、そう決めてオーディションに参加した。
30人くらいの参加。
(男はオレひとり)
50音順に希望する役を聞かれる。
オレの番が来て、訳を話すと、
そんな、なにかやりなさい、「形」の中村新兵衛なんかいいんじゃない、
まぁ、やるとすればこれしかないと思っていた作品である。
「はい」言われたままに従う。

最初に「形」のオーディション(役決め)があった。
語り、登場人物のいく部分かを、希望者が次々に読み合わせをしていく。
初めてではないから、勝手はわかっている。
新兵衛役は他にひとり希望者がいた。
朗読劇の参加者でもベテランの人である。
はじめに彼女が読んだ。
キャリアを感じさせる読みだった。
次にオレの番。
腹の底から声を出すことを心がけて読んだ。
3っつのセリフ、その全部を読んだ。

その後、3時半くらいまでオーディションは続いた。

最後にオレご指名で「形」の「語り」の役を読んでみろと言われた。
語りはまだオレにはムリだと思っていたので、
きょとんとしたが、言われるままに指示された部分を読んだ。

夜、7時ごろ配役が決まったとのメールが届いた。
オレは新兵衛の役に決まった。



柳家花緑 独演会に行ってきた

2019年05月09日 23時55分24秒 | 身辺雑記
5月8日(水)

第56回 宇都宮落語会、柳家花緑(かろく)独演会に行ってきた。
場所 宇都宮市文化会館 小ホール
日時 午後6時45分開演

花録は人間国宝、柳家小さんの孫。

開演30分前に着いたら、行列が並んでいた。
並ぶのがイヤだから、行列が終わってから入ったら、
前のほうの席は空席がないほどびっしり埋まってた。
仕方ないから後ろの席に、しかし真正面の席に座った。
柳家花緑、初めて聴いたけど、なかなかの芸だった。
祖父の七光かと思ったらとんでもない。
いい芸を見せてもらった。
うならせる芸なんてそう見れるものではない。
遠くからで、顔の表情がよく見れなかったのが残念。

「うれかじストリングス」演奏会 釜井台公民館

2019年05月09日 23時53分18秒 | ギター日誌
「うれかじストリングス」の演奏会があった。
場所 釜井台公民館(下岡本)
日時 5月8日 10時~11時

プログラム
鉄道唱歌と汽車の旅
太郎メドレー(浦島太郎~金太郎~桃太郎)
薔薇のタンゴ
太陽がいっぱい
ロンド(カルリ)
休憩(10分)
ロンドンデリーの歌
北国の春
ロシア民謡メドレー(カチューシャ~トロイカ~山のロザリア~一週間)
春が来た(ロンド風)
ラ・クンパルシータ

アンコール
東京ナイトクラブ
春(滝廉太郎)

その後、みんなでお茶を飲みながら懇親会をやった。

「インドア派の遠吠え」 マイ・エッセイ 34

2019年05月07日 22時55分28秒 | マイ・エッセイ&碧鈴
 インドア派の遠吠え

 五月の連休を目前に控えたある日の夜、江戸時代の庶民の暮らしにスポットを当てたテレビ番組をやっていた。
 火事が頻発した江戸時代、庶民は明日はどうなるかわからない、今日を楽しく生きられればいいと考えた。自分の身の丈をわきまえて、貧乏さえ楽しんでしまうたくましさとユーモア精神を持っていた。それは「宵越しの金は持たない」という江戸っ子気質を育てた。
 歴史学者がそれを「脳内リゾート」という言葉を使って説明していた。「脳内」、つまり頭の中に「リゾート」を築くことができれば、お金がなくても、遠くへ行くことができなくても、楽しむことができる。江戸時代の庶民はそれが上手で、今の人はそれが下手じゃないかと指摘していた。 
 これでは連休の人出を当て込んでいる観光地からクレームが来るのではないかと心配したが、「脳内リゾート」という言葉の意味を知ったときには、やっとオイラの「出不精」を正当化してくれる言葉に出会ったと、モヤモヤしていた何かがくっきりとフォーカスされた。
 知り合いの女性に会ったとき、さっそく仕入れた知識をひけらかそうと「脳内リゾットって知ってる?」と偉そうに聞いた。「何? それ、どんな食べ物?」と突っ込まれて、顔面蒼白。そういえば、西洋風のおじやのことをシャレた言い方でリゾットって言ってたなと瞬間的に思い出し、「究極の節約術」とか、「俳句はその最高峰」とか、焦って説明すればするほど、「それって『リゾット』じゃなくて『リゾート』なんじゃないの?」と言われて、ウロ覚えがバレてしまった。
 悔しさもあって、家へ帰って調べてみると、赤瀬川原平という芥川賞作家が作った「脳内リゾート開発事業團」というグループ名から来ていることがわかった。すっかり忘れていたが、彼の作品「老人力」と「新解さん」は読んだことがあった。なんだ、「脳内リゾート」はあの作家の造語なのか、女性と会話したときの恥かきもあって、オイラの頭の中に完全にインプットされた。
 ライフスタイルをアウトドア派とインドア派に分けると、オイラは間違いなくインドア派だ。外へ出かけるよりも、部屋にこもって本を読んでいるほうがよっぽど性に合っている。これは若いときからの筋金入りだが、今まではインドア派は引きこもりのイメージがあって、なんとなく分が悪い気がしていた。だけど、この言葉を知って勇気凛々。これでマイナスイメージを払拭させる反撃体制が整った。
 オイラは五月の連休に旅行に出かけたことが一度もない。そのことにいくばくかのやっかみ、後ろめたさを感じていた。しかし、今年の連休は違った。明確な意思、確固たる信念を持って、たった一歩も敷地の外に出なかった。メディアでみんなが外へ出かけてはしゃいでいる姿を目にしても、妬ましさを微塵も感じなかった。逆にアウトドア派の人たちに挑戦状を叩きつけたいくらいだ。
「アウトドア派の諸君、動けるうちはいいよ。だけど、動けなくなったときのことを考えたことがあるかい?」

バリオスの「大聖堂」3楽章を練習中

2019年05月05日 21時25分43秒 | ギター日誌
5月5日(日)こどもの日
世間は10連休と浮かれているが、こっちはそんなの関係なく、
いつもと同じくどこにも出かけないで、ギターを弾き、本を読み、ビデオを観ている。
本はほとんど読んでなくて(珍しく図書館で借りてる本がゼロ)、
ビデオは一日に1本から2本のペース。
ギターを弾いていることが多い。
それもここんとこクラシックばかり弾いている。
なんと言っても、ソロギター愛奏会に入って、月に一度きりだが、
ギターを聴いてもらう場ができたのが大きい。
今まで、クラシックを弾いても、みんなの前で演奏する機会がなかった。
だから、バリオスの「最後のトレモロ」を一ヶ月かけて、
どうにか暗譜までこぎつけたのに、人前で披露することなく、
ピタッと弾くのを止めてしまった。

バリオスの「大聖堂」は3楽章から成り立っている。
ギターの独奏曲の中でもかなり人気のある曲だ。
第1楽章 プレリュード 譜面2枚
第2楽章 アンダンテ(宗教的) 譜面1枚
第3楽章 アレグロ 譜面4枚

そのうち、第3楽章の後半に無窮動の音階部分がある。
譜面にして1枚くらい。
そこが指の練習になると思って、ずっとその部分を弾いていた。
若いときにかじっていたが、そのときは楽譜に書いてある運指を忠実に守っていた。
今回は今の自分の知識、技術を総動員して弾きやすい運指を探っていた。
暗譜しようという意識もあまりなかったのに、自然と暗譜できていた。

なんとか弾けるようになったら、欲が出て、他の部分も弾きたくなってしまった。
とりあえず、第3楽章全部に手を出したら、指が届くのがやっとのところが出てきた。
ぎりぎり届くけど、流れの中で押さえるのは至難の業だ。
他の運指は考えられない。
まだぶつかったばかりなので結論を出すのは早いが、
なんとかモノにしたいと思っている。

今年のゴールデンウイークは「大聖堂」ウイークになりそうだ。

参考までにこんな曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=dmc6KV0_UVM