写真は昨日越生で買った梅だ。1kg入りの梅を2パック購入した。
1パックは梅ジュースにし、もう一パックは梅酒(ウイスキー)を作る予定だ。
その前にあらためて梅のことをしらべるたら、とても良い健康食品だということを知った。
効能の前に、よく使う「塩梅」という言葉について調べた。中国では古来から、塩とともに最古の調味料だとされている。我が国でもよい味加減や調整を意味する単語として「塩梅(あんばい)」を使う。ウメと塩による味付けがうまくいったことを表す言葉という。また、もともと「塩梅」の読み方は「えんばい」だったとのこと。
さて、梅の効能について、和歌山県の梅の産地「みなべ町」が、梅の医学的効能について、二つの特許を取得しているとのこと。
みなべ町のホームページによると、
一つ目は平成20年に取得していて、「胃に障害を及ぼす菌の運動能力を阻害する物質が含まれている」とのこと。
梅の中には、胃に障害を及ぼすヘリコバクターピロリ菌の運動能力を阻害または抑制する効果のある物質が含まれていることを見いだし、その物質の構造についても分析することに成功した。
二つ目は平成21年に取得し、「血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素の働きを阻害する物質が含まれている」とのこと。
梅の中には、血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素(α-グルコシダーゼ)の働きを効果的に阻害する成分が含まれていることを見いだした。
これ以外にも、
梅干しを食べた時に出る唾液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、消化酵素の一種で、エネルギー源となるご飯やパンなどに含まれるでんぷんの消化を助ける重要な役目をする。つまり、唾液は食べ物の消化を助けるという。梅干しを食べた時の唾液の量はレモンの倍近くまであるとのこと。
また、梅干しに含まれているクエン酸やベンズアルデヒドに微生物の繁殖を抑える効果がある。お腹の中で胆汁の働きを活発にさせて、腸炎ビブリオ菌という食中毒の原因になる菌を殺してくれるとのこと。梅干しが酸っぱいのはクエン酸によるという。
体内でエネルギー源を燃やしてエネルギーにする回路をクエン酸サイクルとよび、クエン酸がこのサイクルの働きを活発にし、疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぐ。
さらに、疲労回復に効果的なクエン酸は、体内のカルシウムの吸収をよくする働きもある。骨の弱い子供や高齢者のカルシウム不足にも梅干しが良いということ。
唾液にはアミラーゼのほかにもカタラーゼという酵素が含まれている。
このカタラーゼが今最も注目されている梅干しパワーという。
怪我をした時、外傷にオキシフルをつけると泡がでるが、これがカタラーゼの作用だとのこと。
カタラーゼは過酸化水素を水と酸素に分解する触媒の酸素。体内で生じる活性酸素の毒素をおさえる働きをしてくれる。
越生で購入した際、「梅のしおり」という数種類の梅レシピが載っているシートを頂いた。その中に簡単な梅の処理の仕方が載っていた。「梅の実を一晩凍らせて漬け込めば、実に穴をあける手間も省け、砂糖がとけやすくなります」とある。
今年は早速この方法で、梅ジュースとウイスキー漬けの梅酒を作る予定。
「梅ジュース」は、梅1kg、氷砂糖700g。毎日瓶をゆすって、砂糖を溶けやすくする。1週間ほどで液が出てくるので、3~4倍いに薄めて飲めるとのこと。
「梅酒」は、梅1.5~2kg、氷砂糖700g~1kg。長く寝かしておくと、色も濃くなり、こくがでて美味しくなるとのこと。
ちなみに、わが家では、作った梅酒は余り味見をしないで、我慢してなるべく長く寝かすようにしている。