日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

8月15日、マルタからフランクフルトへ

2007年08月30日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強


さらば、マルタ島。

マルタ島のまとめは後ほどゆっくりとするとして、
この旅での日記を先に進めよ、と。

写真はホテルのエントランスの様子。



15:25発フランクフルト行きの便に乗って(LH=ルフトハンザ航空)。
飛行中、娘はワード捜しに没頭している。(私もやり出すとはまるたちだが、
娘もかなり熱中していた)

約3時間弱でフランクフルトに。
マルタへは私たちのようにフランクフルト経由で行ける。

他にローマ経由、ミラノ経由、ロンドン経由・・・・・、
といろいろな行き方がある。

エア・マルタ http://www.airmalta.com


が飛んでいる都市なら経由先になるのでネットで検討してみるといい。
ちなみに娘がECマルタで知り合った、日本人の男の子たちは2人とも
エミレーツ航空でドバイ経由だったようだ。

私たちは日本航空のマイレージのポイントを使っての無料航空券だったので
経由先としては、ロンドン、ローマ、パリ・・・と
日本航空が直行便を出しているヨーロッパの都市すべてが選択肢となった。

最後までスイスの学校のサマースクールかECマルタのサマーキャンプか、
で悩んでいたので(娘の留学先)
どちらにしても便利なフランクフルトにしておいた、というわけだ。

さて、フランクフルトからはスイスのドイツ語圏やフランスのアルザス地方は
さほど遠くない。
そこで、3ヶ国ユーレイル・セレクトパス・セーバー(5日間)
を日本で購入してあった。

3ヶ国(ドイツ、フランス、スイス)を鉄道でまわる計8泊の旅だ。

最初の宿泊先はハイデルベルグ。
きれいな町だと勧めてくれた友人がいたからだ。

フランクフルト空港からの行き方は2つ考えられた。
一つは、ルフトハンザのバスで。
もう一つは、空港駅から列車で、と。

実は、バスを使うつもりでいたのだが、
急遽変更した。
といってもなにか手続きがいるわけでもなんでもなく、
気ままなもので、わたしが心変わりをしたにすぎない。

マルタからフランクフルトまでの飛行機の中で
日本人ファミリーに出会い、
話をする機会があった。
聞けば、今は日本にいるが、以前ドイツに住んでいたという。
だったらドイツのことには詳しいだろうと思い、
「ハイデルベルグまではバスか電車のどっちがいいですかねえ」と聞くと、
即答で「電車」と返事が返ってきた。
それで、ユーレイルパスを使って移動することに決めた、というわけだ。

ところで、海外生活をした経験のあるファミリーらしく、
通関ではもっともすいている列にさっと並び、
私たちより40分は早く、バゲッジ・クレームへと進んでいった。

私たちより後にきた別の日本人ファミリーは
いったん私たちの列の後に並んだのだが、
「ここは時間がかかりそうだ」と言いながら、
別の列に変え、私たちを抜かしていってしまった。

私と娘は自分たちの要領の悪さに呆れてしまった・・・。
正確には”私の”要領の悪さだが。
早く通関を通りたいために他の列に移ったのだが、
それがすべて裏目裏目に出て、
かえって遅くなっていった。
言いたくないが、2回は列を変えた。
実はさらにもう一回、列を変えようとしたのだが、娘に止められた。
「ママ、いい加減にして」と。

はっきりと断言できる。
微妙に、いや、かなり決断が遅いのだ。
ようやく気づいたのだが、中国人らしき人にはやたらと時間がかかっている。
たまたまだったかもしれないが、娘も同じことを感じたようだ。
差別なのか、と思うほどだった。
そういうことを知っていれば、通関をさっさと終え、
もっと早くハイデルベルグに着けたかもしれない。

でも、きっと後に起こった、涙が出そうなくらいありがたかった経験は
この遅れがあったからこそ体験できたことなのだ。

きっと、ね。


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---ユーレイルパスの旅始まる

2007年08月30日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強


さて、鉄道で移動することを決意。
ありがとう、ドイツに住んでいたという
日本人の家族連れさん、と心より彼らに感謝する

ユーレイルパスを使うのは去年に続いて2回目。
去年はヴァリデイト(パスを有効にする)
する駅がパリのリヨン駅だったのだが、ちょっと大変だった。
ヴァリデイトしてくれるチケット売り場が長蛇の列で、
予約していたTGVに危うく乗り遅れそうになったのだ。
結局、ヴァリデイトせずに乗車して、
検札の車掌さんが回ってきたとき、
予約券と一緒に差し出して、その場でバスを有効にしてもらった。

今回は、お気楽に予約などいっさいしていないので、
出たとこ勝負。一番最初に来た列車に乗ればいい。
ドイツのCEとICEは予約がいらないのが本当に楽。
しかも、パスを適用でき、パスさえ見せれば無料で乗れた。
(むろん、パス代を払っているのだから、無料というのは正確な表現ではないが)

確か、フランスのTGVは予約券がいった(誰か教えて、確か・・・・?)、
いや、満席が心配で日本を発つ前に予約しておいた。
パス(一等)があると割引された。つまり、パスがあってもタダではなかった。
ユーレイルパスを持っているお得感はドイツの方が大きい。

空港のi=アイ(インフォメーション)がすぐ見つかったので、
空港駅の行き方を聞く。
といっても、空港から出てすぐ、”左に行くと列車駅があるよ”
とマークの表示があったが、念のため。

嬉しいことに英語が通じた。

スーツケースを引きずっての移動だ。(もちろんカートを使えたが、
私たちは使わなかった)
遠かったらどうしよう、と思ったが、近くもないが遠くもなく
意外にすんなり移動できた。

駅に着いたら、DBとマークが出ている切符売り場に行き、
ヴァリデーションをしてもらった。
パリとは違って5分も待たなかった。
「ハイデルベルグに一番早い時刻に着く方法を教えて!」
と聞いたら、丁寧に写真(上)のような情報をプリントアウトしてくれた。
なんと、プラットフォームの番号がはっきりと書かれている。

こんなに、丁寧な情報をもらうのは初めて。
いつも、何番線かギリギリまで分からなくて大きな掲示板の前で
待ちぼうけだったのに、イタリアやフランスでは・・・。
ドイツさまさま、だ。

さて、問題は身近にあった。
娘がお腹がすいた、と不機嫌になってきたのだ。
でも、大丈夫、プリントアウトしてもらった紙に、
列車にはビストロが付いている、とある。
「電車の中にレストランがあるから、それまで我慢して」と諭す。
ところが実際、レストランに行かなかったのだ。

だって、40分そこそこで列車を乗り換えるんだもの。
娘をだましたようだが、
「30分しかないけど、食堂車に行く?」と聞いたら、
「行かない」と言うんだもん。

で、乗り換えの時のプラットフォームの移動が問題。
階段の上り下りがひと苦労。ちょっと憂鬱だった。
だから、小さいスーツケースを持ってくるべきだったのよ、
と後悔するのは目に見えていた。




が、本当に感動。
ドイツさまさまさま、もう一丁、さま、だ。

特大のスーツケースをベルトコンベアのようなゴムの上に乗せると、
自動に動き出してケースが運ばれていく。
最初は倒れるんじゃないか、とか
落ちたらどうしよう、とか思ったが、
スーツケースから手を離してもホラこの通り、
安定感ばっちりで運ばれていく。

娘もとっても軽いスーツケースなのだが、
おもしろがって乗せている。

次の列車はローカルなかんじで、30分もたたずにハイデルベルグに到着。

着いた駅にも階段には荷物用エスカレータがあり、
安定感ばっちりにスーツケースを運んでくれた。

優れもので、双方向に移動する。
下で荷物を載せれば、ベルトコンベアのような機械は上に向かって動き、
上で荷物を載せれば、今度は下に向かって動くのだ。

さて、駅に着いたら安易にタクシーでホテルに行こうと決めていた。
でも、ホテルの情報にトラムで駅や市の中心部まですぐ、
とあったので、最悪はトラムに乗って行けばいい、と2段構えの計画だった。

で、最悪な状況に・・・。
「えー、タクシー乗り場はあるのに、タクシーが一台もいない!」
タクシー乗り場にタクシーが待機していると思いこんでいた自分が恨めしい。
甘い小娘だ(なんて、図々しい)
甘いおばさん! だ。

ただ、目の前でトラム(市電のようなもの)がとまっては発車していく。
頻繁にトラムが走っている様子だった。
トラムしかないかあ、とタクシーを諦め、
トラムの乗り場に向かった。(2分もかからない、道路を渡っただけ)

ところが、何本も違う行き先のトラムが出ていて、何番のトラムに乗り、
何という名の停留所で降りればいいのかが分からない。
日本でコンピュータからプリントアウトしておいた
ホテルの場所を示した地図を広げ、
路線図と照らし合わせていると、
親切なおじいちゃんが頼んでもないのに、その地図を見て、
乗るべきトラムと降りるべき停留所を教えてくれた。
その名前のスペルまで分かるよう、地図に書きこんですらくれたのだ。


トラムを待つ間にすっかり日は落ち、町は暗闇に包まれていた。
う、心細い。おじいちゃんも違うトラムに乗り去っていってしまった。
そんなとき、親切そうな黒人のお兄さんが、
大きな荷物を地面におくと、自動販売機で
チケットを買おうとしているではないか。
思い切って、声をかけた。
「あの、すいません、もし、良かったら、切符の買い方教えて頂けますか?」
そうなのだ、買い方も分からなかったのだ。
お兄さんはとってもハンサムな顔をますますハンサムにして(?)
優しく私と娘の分を買ってくれた。
念のために地図を見せ、降りるべき駅を聞くと、
「同じトラムに乗るから、下りる駅に着いたら教えてあげるよ」という。

なんて優しいハンサムさんなんだろう。背も高いし。ほれぼれ。

決して、ハンサムだから声をかけたわけではない。決して!

実に優しそうだったのだ。
言葉が不自由な旅をしていると、優しい人かどうかが直感的に分かるようになる。
優しい人なら、言葉が通じなくても何とか助けようとしてくれるのだが、
そういう人かどうかの察しがつくようになってくる。

英語が通じなくても、ホテルの地図とスーツケースを持っていれば
誰だって何で困っているのかは想像できるはずだ。
英語ができるかどうかの問題ではなく、
優しさや心に余裕がある人に出会えるかどうかにかかっている。

ただ、間違ったことを親切に教えてくれることもあるので、
要注意。特にイタリアではこりているので、
ドイツでも用心した。
ホテルに電話して下りるべき停車地を聞き(おじちゃんの教えてくれた名前と一緒だった)、念のために中央駅から何番めかも聞いておいた。

ところが、「7番目で降りろ」と言われたのに、
いざ7番目の停車地点になっても
ハンサムなお兄さんは「ここだよ」と言ってくれない。
えー、どっちが正しいのぉー!

お兄さんの顔をみては、不安げな顔を大げさに見せると、
「ドントワーリィ」という。
優しそうなお兄さんを信じてはみるものの
頭はくるくると最悪の事態に備えて、作動し始める。
娘が平然としているのが救いだったが(泣かれたら大変)。


13番めの乗り場あたりで、「ここだよ」とお兄さんが言うので降りた。
降りた瞬間、不安は恐怖に変わってしまいそうだった。
ない、ない、ホテルらしきものが・・・。
ホテルの人は「降りたらすぐのところにホテルはあるよ」と言ったのに・・・。

さて、事の真相はこうだ。
7番めの停車所で降りられるトラムに乗らず、大回りのトラムに乗ってしまい
13番めの、でも同じ名前の、つまり同じ停車地点に降りたのだ。
ありがとう、あの親切なおじいちゃん、遠回りしたおかげで
本当にサスペンスな夜となった。

でも、今でもぞっとする。
あの優しいハンサムな黒人さんに出会えてなければ、
私たちどうなっていたのだろう、と。
トラムの運転手さんに地図を見せ、
着いたら教えてくれるように頼むしかなかっただろう。
う、待てよ、お兄さんも遠回りをするトラムを教えてくれたのね。

中央駅からホテルまで行けるトラムが
一種類だけだと思いこんでいた私も愚かだった。
2路線あったなんて。

え、で、降りてからどうしたって?
ホテルにもう一度電話して「トラムを降りたけど、どうやっていくの」と聞いた。
優しいホテルの人(これもハンサムなお兄さん)が
「ガソリンスタンドが見えるか」と聞いてきたとき、
「うん、見える」と答えて、ようやく正しい場所に降りられたことを
確認できた。その瞬間、どれほどほっとしたことか!

そして、ホテルのお兄さんの方が
大きなスーツケースを持った私たちを見つけてくれ
(そのくらい、降りた場所から近くにホテルはあった)
通りから部屋まで荷物を運んでくれた。

なんてなんて親切! 
娘も私も感謝の気持ちでいっぱい、泣きたくなるほどだった。

だって、そのホテル、エレベータがなくて部屋は3階だったのよ!
お礼にチップを差し出したら、受け取ってもらえなかった。
しかも、「お腹ぺこぺこ」と話すと
レストランのラスト・オーダーは終わっていたのに
簡単なものを作ってもらえるよう厨房にかけあってくれた。
「スパゲッティとかサラダなら作れるよ」ということになり・・・・。

娘が「じゃ、トマトスパゲッティ」と目を輝かせたのはいうまでもない。

私はサラダを頼む。
夕食にありつけたのは10時半ころだったろうか。

ハイデルベルグという町の偉大さを私は忘れない。
こんなに優しい人ばかりなんて・・・・。

ハイデルベルクを発つ日に
全く同じ場所で、あの親切なおじいちゃんに
もう一度ばったり会うことになろうとは、
その時の私と娘は知るよしもなかった・・・。



ハイデルベルグには優しさがいっぱいl

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