南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫) | |
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3月23日も引き続き
RENDEZ-VOUS PROVENCE
のツアーに参加した。
8人乗りのミニバスでエクスから9時間かけて
リュベロンの村々と、
フォンテーヌ・デュ・ヴォークリューズ
を回るというツアーだ。
行きたい場所は二カ所くらいで、
あとはどうでもいいけどまあ、仕方ない。
車がないとえらく不便な場所ゆえ、
バスツアーという選択肢になった。
じつは行きたい所だけを行ける
貸し切りツアーを当たってみたが、
英語でのガイド付きが一日で750ユーロ、
日本人のガイドとなると1100ユーロ以上とのことで、
ホンマかいな、と口があいてしまった。
ツアーは全て行きたい場所を回れるわけではないが、
2人で212ユーロですむのだ。
この金額をお得にかんじてしまったのは、
貸し切りツアーの料金がバカ高かったからに違いない。
それにエクスは二度目、電車で
行ける場所は前回網羅したので、
車でしか直接行けない場所に足を伸ばしておきたかった。
もう二度と訪れることもないかもしれないし・・・!
さて、昨日は私たち母娘だけだった参加者が、
今回は全席埋まって8人であった。
シカゴからきたアメリカ人カップル、
北海道から来た新婚旅行カップル、
茨城からの母娘、と東京からの私たち。
茨城からの方などは、
3月11日の地震前にフランスに来ていて、
帰るに帰れなくなってしまったという。
ようやく、
水道やらガスやらが復旧したので、
今週中に帰るのと言っていた。
震災直後は日本と連絡が取れなくて不安だったとか。
「何故かフランスにいた私たちの方が、
電話が通じやすくて、
私たちが伝言の仲介役だったのよ」とのこと。
何故フランスへの電話のが、
国内同士の電話より通じやすかったのか、
何となく、そうなんだろうな、と
驚きもしなかった。
日本では今までの日常が、
どんどん機能しなくなっている。
そのことに驚きも持てない自分は
今、重症の鬱かもしれない。
丁度今、ホテルの英語放送で
水道水が放射線汚染されたことを伝えていた。
ズンと鉛のような重さをみぞおちに感じる。
皮肉にもツアーでは、
エビアンより美味しい水、とも言われる
源泉・フォンテーヌ・デュ・ヴォークルーズ
を最初に、訪れたのだ。
今回ツアーにシトー会の
セナンク修道院が入っていたから参加したのだが、
そこでもっとお祈りをしておけば良かった。
娘が急かすので、最低限我が家の安全と健康を
イエス様にお願いしただけなのだ。
日本そのものの安全を今日はエクスの教会で祈ろうと思う。