大善人へ身魂磨き

善でありたいと思う。日々精進。感情の渦に呑み込まれそうな時もあるけれど最後には明るく静かな大海原に和合したい。

八意思兼神

2021-12-08 14:54:00 | 神仏について

8の数字についてブログを書いたことがあります。それに関連して、神話の神様の思兼神について今日は書いてみます。


「古事記」では思金神常世思金神(とこよのおもいかねのかみ)、「日本書紀」では思兼神、「先代旧事本紀」では上記の4つの他八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)、八意思金神と表記されている神様です。


最も有名な話では、岩戸隠れの際に集まった八百万の神に天照大御神岩を戸の外に出すための知恵を授けた神とされています。


戸隠神社にはお祀りされていました。


天照大神が天の岩屋戸に隠れ,世界がことごとく闇になったとき,八百万の神が常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)を鳴かせ,天鈿女(あめのうずめ)命に舞わせて,天照大神を呼び出す話の知恵を授けます。鶏はまさに,太陽を呼び出すものでした。


お寺にある鐘。鐘の音には、「仏様の声として広く届ける」という意味もあります。天の鳥の鳴き声の意味もあるのかなと神話を読むと思います。お寺の鐘を「梵鐘」ともいい、「梵」という文字には(「宇宙」とか「自然」とか)、「仏」という意味があるようですね。朝を告げる鐘、明るくなるのを知らせる声。


鳥は決まった時間に鳴きます。決まった時間にお寺も鐘をうつ。神話の長鳴鳥を鳴かせる案を出した思兼神。思いを鐘に乗せ闇を光りへ智慧で導いた神様のように思います。


ところで、寺の朝は掃除からスタート。夏宿泊しました。塵や埃を毎日祓うことからスタート。磨かないと、知らないうちにに曇る心。目にみえる埃にならないうちに掃除します。心は油断しているとすぐ曇る。曇がどんどん厚くなり闇にならないように、自分の心に鐘を鳴らして明るくキチンとしようと思います。


決めないと、ゆるくなりがちな私への戒めです。朝はもうちょっと寝たいとか毎日思います。やらないといけない事沢山あるのに。



八の数字を持つ八意思兼神は、「多くの思慮を兼ね備える」神様。神話の中では、ワカヒルメ様とご夫婦のようですね。








焦らずマイペースに、でもきちんとやるべきことをしながら生きていこうと、矢のように過ぎる師走の八日にふと思いました。







【画像は思兼神、ワカヒルメ神検索画像より】