摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

葛野坐月読神社(かどのにますつきよみじんじゃ:京都市西京区)~月神と共に聖徳太子や天鳥船命が祀られる不思議

2022年05月28日 | 京都・山城
  松尾大社の摂社という位置付けですが、観光名所・嵐山の松尾大社から歩いて5分くらいの距離に独立して鎮座しています。京都には、こちらと京田辺市の月読神社の二つの著名なツキヨミ社がありますが、こちらは神功皇后ゆかりの月延石が有る事から「安産守護のお社」として崇められてきました。神社としてはこじんまりとした境内ですが、社殿以下並ぶ祠や磐座の由緒がそれぞれ興味深く、いろいろ想像させていただけ . . . 本文を読む

廣峯神社(ひろみねじんじゃ;姫路市広嶺山)~朝鮮系渡来人と秦氏が関わった広峯牛頭天王

2022年05月20日 | 兵庫・西摂津・播磨
  播磨一円はいうまでもなく、若狭、丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆、備後、備中、備前、美作、淡路そして摂津までという広大な地域で崇敬され、゛万人道を争いて参詣す゛とまで言われた古式ゆかしい神社です。牛頭天王の総本宮を自称していて、別称で広峯牛頭天王とも言われます。車で細めの山道を登ると広い駐車場が有りますが、そこの大鳥居から10分程度さらに歩いてようやく見出し写真の隋神門に着きます。白幣 . . . 本文を読む

勝部神社(かつべじんじゃ;守山市勝部)~近江の地で「火まつり」を継承する物部氏の神社

2022年05月06日 | 滋賀・近江
  「勝部の火まつり」が地域では有名で、JR守山駅近くの住宅街の中にあって、なかなか広い境内を誇っています。このあたりは古来物部郷と呼ばれて、この地域にも物部氏関係者がいたんだろう程度の理解になりますが、その火祭りの由来と、弥生時代末期あたりにあったらしいこの地域での大和勢力との戦いが重なるように見えて、そんなロマンをきっかけに参拝をさせていただきました。   ・ゆとりあ . . . 本文を読む

兵主大社(ひょうずたいしゃ:野洲市五条)~数少ない神社庭園をもつ三十番神の古社

2022年05月03日 | 滋賀・近江
  平安時代後期のものとされる庭園を持つという珍しい神社ですが、鬱蒼としげる楓に囲まれた参道など神社境内もとても広く、3万4千平方メートルを図るその境内は、とにかく「大社」と呼ぶにふさわしい重厚感を感じました。ただ、「大社」と呼び始めたのは最近らしく、入口前の案内表には「兵主神社」の記載のままになっています。下の写真の一の鳥居が、二の鳥居や駐車場がある境内入口とは相当離れていて、わざわ . . . 本文を読む