摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

葛木御歳神社(かつらぎみとしじんじゃ:中鴨社、御所市東持田)~出雲神話の姫と年神様の関係

2021年09月25日 | 奈良・大和
  同じ葛城の高鴨神社(上鴨社)及び鴨都波神社(下鴨社)と並んで中鴨社と呼ばれ、同じく弥生時代の古い時代から祀られていたとされる由緒ある古社です。しかし、近年は人の手が入らない時期が続き、摂社や社務所は壁が壊れ、屋根には穴が開いているという状態にまでなっていたのを、そもそも地域や神社とは縁のない現在の東川宮司が、インターネットやクラウドファンディングなどの現代らしいスマート・ツールを駆 . . . 本文を読む

葛木坐火雷神社2(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ、笛吹神社:葛城市笛吹)~古墳の被葬者と尾張氏

2021年09月18日 | 奈良・大和
  前篇からの続きです。前篇では、「火雷社」と「笛吹社」の呼称の歴史や、笛吹連の事などについて確認されている事をまとめました。   【笛吹神社古墳と被葬者】 社殿奥には、笛吹神社古墳があります。自然石を積んだ横穴式石室が開口していて、内部には長さ約2.5m、幅約1.5m、高さ約1.4mの凝灰岩によるくり抜き式家型石棺が置かれています。「日本の神々 大和」で木村氏が引用し . . . 本文を読む

葛木坐火雷神社1(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ、笛吹神社:葛城市笛吹)~二つの神社名の経緯の不思議

2021年09月04日 | 奈良・大和
(2の記事で、笛吹神社古墳やその被葬者、さらに笛吹連の祖神について触れました)   古代史に縁の深い葛城地域の有名な幾つかの神社の中で北寄りに位置し、鎮座地から奈良盆地方面を望むと、だいたい西側に畝傍山が、さらにその向こうに天香久山が並ぶ絶景が望めます。現在は笛吹神社名も併記されているようで、由緒ある古社として認識していましたが、最近ではあの大ヒットアニメ「鬼滅の刃」に登場するキャラ . . . 本文を読む