摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ:富田林市宮町)~二上山を仰ぐ大国主命の荒御魂と地元の出雲伝承

2021年08月22日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
  美具久留御魂神という聴き慣れないお名前なのですが、この神様は大国主命の荒御魂の事です。「延喜式」神名帳に載る式内社で、貴志宮、和爾宮、下水分神社とも呼ばれました。ご祭神はその美具久留御魂神、天水分神、弥都波廼売(みずはのめ)神、国水分神、須勢理比売命の五柱。(個人的には実家の近い)この南河内地域に出雲の神が祀られる社が鎮座する事にとても興味を覚えました。しかも、だいたい東方向(真東 . . . 本文を読む

神武天皇 畝傍山東北陵(橿原市大久保町)~橿原神宮も鎮座する記紀説話の聖地

2021年08月15日 | 奈良・大和
  一般に日本の最も古い゛歴史書゛と言われる「古事記」「日本書紀」で、万世一系の系譜を持たれる皇統の始祖、初代天皇とされている神武天皇の陵墓(宮内庁が管理する皇室の先祖の墳墓)です。写真の通り、ものすごく高い杉の整然とした林に挟まれた、玉砂利が敷かれた長い参道のアプローチが神威に溢れ、とても広大な敷地(東西500m、南北400m)には圧倒されます。さらにこの陵墓の拝所にはご丁寧に手水舎 . . . 本文を読む