摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

道明寺天満宮(藤井寺市道明寺)~野見宿禰の後裔土師氏の歴史や、仲津山古墳・古室山古墳のこと

2021年05月29日 | 大阪・南摂津・和泉・河内
  天満宮なので、現在は学問の神様として菅原道真公への信仰を集めている神社ですが、付近は世界遺産の古市古墳群でも最古とされる仲津山古墳や応神天皇陵とされる誉田山古墳が横たわる地域であり、そもそもはその築造にかかわったと考えられる土師氏に起源をもつ地だと捉えたいです。言うまでもなく、道真公の先祖が土師氏で、その始祖が野見宿禰だとされています。本殿背後にある梅園も有名で、「大阪みどりの百選 . . . 本文を読む

木島坐天照御魂神社2 - 養蚕神社(こかいじんじゃ/蚕の社:京都市右京区太秦)~八百比丘尼の長寿伝説やハタ地名の伝承

2021年05月15日 | 京都・山城
  前回「1」では木島神社の「三柱鳥居」とユダヤの関係や「元糺」の所以などに関して記載しましたが、今回は、「蚕の社」の俗称の由来となる境内社、養蚕神社をメインにします。社殿は本殿向かって右に鎮座しています。   【太秦の起源】 秦氏の祭祀する神社の境内に養蚕に関わる神社がある理由は、「日本書紀」の雄略紀の、180種の秦の民を率いる秦酒公が税として上質の゛絹゛をうず高く積 . . . 本文を読む

木島坐天照御魂神社1(蚕の社:京都市右京区太秦)~ユダヤ景教との関係が囁かれる秦氏の太陽神と「雷神」のこと

2021年05月02日 | 京都・山城
(境内社の養蚕神社や秦氏にまつわる伝承について「2」の記事で取り上げています)   有名な広隆寺や、あの東映太秦映画村のそばに鎮座する、近畿地方に幾つかある「天照御魂神社」の一つです。略して「木島神社」(鎮座地の旧称による)とか、境内社の養蚕神社が有名なことから「蚕の社」などと呼ばれています。   下鴨神社(賀茂御祖神社)の鎮座地「糺」の名の元祖だという「元糺の池」があ . . . 本文を読む