老い支度

By Yahoo:[ 6c/10c/90% 81p68k ] 雨

北陸のこの時期の春先らしい、暗い雨の日となった。学校は卒業式のシーズンだ。数年前に約束し、今年の６月には、後輩の定年退職人物とバトンタッチし、私は不動産業を廃業して、アドヴァイスに回る予定だったが、彼は「独立」に気おくれし、退職後の職場に再雇用される道を選び、まあ、私ももう少し、頑張るか、と思っている。

しかし、来年の半ばには、業者免許の切り替えがあるので、そこに焦点を絞って、熟慮する必要がある。「生涯現役」などという言葉が通用する、職種でも環境でもない。気ままな「フリーランサー」だが、それだけに、おのれの体力と気力が「いのち」だ。老いた「野犬」か、狼を考えれば、そりゃ力が弱れば、無残な死が待っているばかり。

朝日新書から保坂隆氏が「人生の整理術」という本を出している。最近、カボスの古書コーナーで９９円で買ってきたのだが、内容は１００％、これまで私が、感じてきたこと。おいおい、俺が書いているのか？と言いたくなるほど、無論、こんなにうまく書けないけれど、主張は完全にシンクロする。

特に自分が定年退職する年頃になって、親の遺品を整理してみれば、身に染みてよく分かる。私は、まだ両親の遺品整理をしていないが、（何たって、まだ生きているのだから）自分の死後を冷静に考えて見れば、誰でも自然に、結論は同じになるのだ。

利口な先達の知恵に学ばなきゃね。