上空の気温が低いからか、フワフワの淡い雪が公園全体に降り積もっている。いつもの小山の坂道の積雪は、5センチ程度。軽い雪なので、長靴で歩いても、少しも苦にならない。
さすがに、公園には人の姿はどこにも見えない。水墨画のような淡い雪景色を堪能して帰宅。気温が低いので、手が冷たく、汗も書かない。代わりに鼻水が出る。くしゃみと鼻水、こりゃ、鼻炎カプセル1つ、飲んでおく必要がありそうだ。
ワイフを駅前まで送って、まっすぐ帰宅したが、途中の道路は、全く問題なし。融雪用の水が逆に、歩行者にも車にも迷惑なほど吹き出ている。
一昨日の映画「ホワイトハウスダウン」の最初の部分に、冬のキャンプデービッドから、大統領家族がワシントンに戻る時、7台ほどの大型SUVを連ねて、雪の降る夜に道路を疾走する。通常、彼らの車での移動はテロや暗殺者の襲撃を恐れて、街中でも田舎でも、全車両が並んで高速で突っ走る。
運転者も同行者も全員が、大統領の警護を受け持つ、特別な組織の警護隊。ボディガードであり、ホワイトハウスの警備もする。その彼らが、除雪済みとはいえどもあんな凍りついた雪道を、いくらでっかいタイヤを履いた頑丈なSUVだとしても、時速50マイル(80〜90キロ)ほどものスピードを出せば、一瞬のハンドル操作で事故ることを知らないとは考えられない。
案の定、道路脇の大きな樹木から雪の塊が落下して先頭車両のウインドウを直撃し、その瞬間ハンドル操作を誤って、横滑りに転倒し、それに大統領夫婦の乗った車両が突っ込んで、橋の欄干に激突する。実に、アホみたいな自損事故。テロの攻撃を恐れるのはわかるが、とても知恵と根性のある行動とは思えない。
これが、西部劇のアメリカの現在の姿なのだ。世界中の指導者が真似をしている。どんなに高速で突っ走っても、上空3000mで旋回するドローンがレーダーでロックしたら、10秒後には狙われたSUVは木っ端微塵になる。