「蹴りたい背中」
身体に溜まった衝動としての蹴りでしか伝えられない気持ち、
「電車男」
夜毎のネット掲示板2チャンネルに書き込まれてゆく多弁、
「電車男」でのネット掲示板という身体も生活地域も共有しないが言葉での自由さの中、
電車の中でのぎこちない行動を書き始めた”電車男”が、
匿名の世界から、固有名の世界の両方を行き来する。
「蹴りたい背中」では、自分の中で循環している意思と、
身体を動かし . . . 本文を読む
「肉中の哲学」ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン 著
哲学書院 2004年10月15日発行
この”肉中”、
私たちの理性を表現する概念は、メタファー的であり、
その思考の多くは無意識のものであり、
身体と結びついて、生命本能をあらわしている意味である。
古今の記録され・積み上げられた概念が、
身体に直結していることが、基本的なメタファーの分析からたどられている。
西欧哲学概念をたどる . . . 本文を読む
H.マルクーゼ著 紀伊国屋書店出版の『エロス的文明』のブックカバーには、
ミロの絵が使われている。
その絵は丁度、
宇宙から地球に張り付いた生命のかけら
ミトコンドリアが栄養を抱え込んだように、見立てられた。
その生命がエロスとすれば
背景の暗黒は、タナトス
言葉も図象もメタファーとして、
人の生き方を変える。
人は生命の起源をたどって成長するように、
周囲の手がかりを拾い上げながら
暮ら . . . 本文を読む
<写真>草薙の近く、静岡のグランシップの前には、
回廊で囲まれた公園があって
人知れず、神々のお祭が開かれる・・・
<回想>
1972年 卒研をやり直そうと留年して、
友人にアルバイトで押し込んでもらった アトリエ磯崎新、
模型をつくらせてもらいながら、多くを学んだ。
最近の芸術新潮で、磯崎新特集があり、
日本建築を”垂直と水平”で語っていた。
留年のきっかけになったのは、マル . . . 本文を読む