モノと心の独り言

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舞台『3年2組』、生命の衝動・共振を伝える身体と言葉

2005-07-19 03:22:22 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
降りつづく夜の雪のように、
言葉は光に浮かび、舞いおりて、時と伴に消えてゆく。
しかし、発話する身体の衝動は、脳裏に焼きつき、
その熱さの記憶は薄れても、
「君のことは覚えているよ」

本番が始まると知らせを受けて観た舞台、吉祥寺シアターこけら落としの一つ、
ニブロールを組織する振付家、矢内原美邦の『3年2組』の印象です。

身体を言葉で表し、言葉を身体で表し、伝えているものは生命の衝動・共振。
衣装は魂がまといつき、音はデジタルな衝撃として、映像は時の流れ、
役者が発話と身体の限界に挑戦している舞台に臨み、心地よくほぐされてゆく。

言葉は身体の発話、
声色・調子を凝縮しても、輪郭がくずれていっても、
身体を開き、動きを増幅し、衝動が、踊りにや暴力になっていっても、
伝えあっていることは、一つ。
お互いを認めていること。

欲望を戦争にまとめた言葉、占領された言葉、
溢れる積もり溶け出す言葉の洪水の中で、
思い出されるのは身体の衝動・体動応酬を、
ぶつけ合った『3年2組』の生徒と一体となって、
最後の言葉は、
「君のことは覚えているよ」

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