三遠南信ライブコンサートを支えたのが、大学で作ってくれたML(メーリング・リスト)だったのですが、
そのメンバーが、当時NTT・ソニー・AT&Tが一緒に始めた実験会社「NTTファン企画」の
”パセオ・プロジェクト”という、エージェント機能とPDAによる実験モニターを持ち込んでくれました。
それは、インターネット・WWWの普及はまだで電話回線を使う、
GENERAL MAGIC社の使いやすく・分りやすい
ペンタッチの画面、デスクを模したメール・アドレス帳・メール・ファイル棚などと、
AGENTセンターによる、メール管理と情報サービスの実験でした。
全国2500台のうち、浜松で250台を引き受け、専用線をSENメンバー会社までひいてゲートウェイとし、
市内電話料金で使えるようにして、5000円の有料モニターを集めての実験でした。
準備は、私が代表を務めていた会社の会議室を、月2回開放し、まずOFF会からはじめ、
申込者の操作・質問に応えられるように、浜松だけのコールセンターを設置、
一般社会人(SENメンバー、会社員男女・ホステス・・・・)
商工会議所青年部役員、銀行役員室メンバー、地域介護センター職員・ヘルパー、大学生、高校生・・・
など、グループ単位で入ってもらいました。
経過はいろいろあったのですが、今のユビキタス・ライフの原型をみた思いでした。
東京では、パソコン通信などでの募集が主で、マニアが集まり、提供されるニュース・漫画・英会話などのコンテンツを受けるのが中心でした。
1996年の原宿でのOFF会に出席してみると、提供されるゲームなどのアトラクションに黙々と集まる異様な光景でした。
浜松は全く違い、一般では、OFF会の会社員男女とホステスが、発信はイラスト・アニメ、絵文字、5秒の音声呼びかけ返信しあうわで大騒ぎ。
美味しそうな餃子屋の話題があれば誘ってでかけ、またその感想が流れるわ、映画や展覧会の話題から、一緒に見に行ったり、どうだったで騒いだりで、リアルライフに伴った、突出した発信量・アクセス量を誇りました。
とくにホステスの対話力は抜群で、電話に出る声、話し方、文章・イラストの描き方などから、相手への気遣い、記憶力、相手の欲望に対する洞察力、
このコミュニケーション力は、都市生活の基礎能力ではないかと思うぐらいでした。
当然女子高生はポケベル代わり、目の前に相手がいるというのにパセオに手書き、電話ボックスで繋いで、送ったよと出てくると、また別の相手がボックスへと、当時は驚きの光景でした。実験期間が終わった後、受験に落ちたとの親からの苦情には困ったものでした。
最も効果的だったのは、在宅介護のヘルパーと事務局のグループで、
日々の在宅結果を事務局に送って済ませる使い方は、
一人一人の状態とサービスの内容を日々伝え、事務局が集積・調整してゆく効果がはっきり出て、私の次の仕事の方向を決めました。
当時、One2Oneマーケッティング、CRMが叫ばれていた中、
この介護業務、開始される介護保険制度の分野でこそ使えるのだと分ったのです。
日々のヘルパー・各種の介護療法士・看護士・医師のサービスの
予定・内容・結果などを、その現場・現場で確認・記録してゆく、
その利用者の生活・受療現場で、無駄なく・遅延なく
情報が記録され・集約され・判断され・次の活動に活かされてゆく、
モバイルの世界です。
携帯電話でもわかるように、モバイルには、時間をずらし・繋ぐ留守録のような記録機能が必要です。
電話・メールをかける相手は必ず何かをしています。
突然の電話・突然のアクセスは、トイレで扉を叩かれるのと同じ、
用を足し・一段落してからしか出られない。
中断すれば、やっていたこと、考えていたことへ戻れるかどうかの保障はない。
だから、一時預かり、相手の連絡先の登録・整理、そして内容・時刻・重要性の仕分けなどの代理機能が必要になります。
またコトバだけではなく、手書きのメモ・イラスト、写真・映像など、
既存の介護記録・診療録・カルテ・保険点数だけに終わらない、
その時・その場・その相手に応じた
マルチ・モーダルなコミュニケーションが必要とされています。
生活は日々のライブ・イベント、
一人一人のスキルが専門化し細かく分かれてしまうほど、
一つ一つのコトがおきる、人・場所・時
必要とされるスキルは多く・まとまったほうが
より面白く・質の高いことになる。
ケアにしても、米国のメイヨークリニックみたいに医師から・看護婦・・・・・セラピストなどと、家族が一緒に考えて・実施してゆく体制を、
だれでも、どこでも利用できるわけではない。
また、大イベントのように、
多数の専門スタッフが一緒に企画し・立会い・協力するわけにもいかない。
だけど、それは、もう、
みんなが手にしていられる携帯や、PC、デジカメ・ビデオカメラなんかで、
気づいたことを記録し・伝えあってゆくネットワークで繋がり始めて
可能になってきてはいる。
それ自体ではノイズでしかないデータを、RSSなどXML形式のメタデータ活用
し、活用してゆくのがWeb2.0。
そこで一番の障害は人、
自分だけという地位・立場・権限への固執、
縄張り・・囲い込みへの引きこもり、
言い訳は、暇がない・場所が遠い・気が合わない・・・・
足りないのは、感じ・記録し・考え・伝える基本能力なんだけど、
エージェント機能とは、そのあたりを助けてくれる、
代理機能ではなく、仲介機能と考えたい。
当時 生産側からダイレクト・マーケッティング、ダイレクト・セールスが叫ばれ、最近は、プロシューマー、CGM(Consumer Generated Media)など
消費者側の参加から主導へと持ち上げられるけれど、
生産=生活でも、消費=生活でもあるわけはない。
同期させるマスメディアや仲介する人との繋がりも、
相手あってのコミュニケーション、相手あってのライブだと思うのです。
(過去の凍結記憶が溶け出しています。歳もとったし、最近の近二つの出来事、
Niftyのマーケッティング・フォーラムの懐かしい人からMixiで連絡が入り、
浜松時代にお世話になった、静大教授と東京のセミナーでばったりの
せいでもあるかもしれない 。)
そのメンバーが、当時NTT・ソニー・AT&Tが一緒に始めた実験会社「NTTファン企画」の
”パセオ・プロジェクト”という、エージェント機能とPDAによる実験モニターを持ち込んでくれました。
それは、インターネット・WWWの普及はまだで電話回線を使う、
GENERAL MAGIC社の使いやすく・分りやすい
ペンタッチの画面、デスクを模したメール・アドレス帳・メール・ファイル棚などと、
AGENTセンターによる、メール管理と情報サービスの実験でした。
全国2500台のうち、浜松で250台を引き受け、専用線をSENメンバー会社までひいてゲートウェイとし、
市内電話料金で使えるようにして、5000円の有料モニターを集めての実験でした。
準備は、私が代表を務めていた会社の会議室を、月2回開放し、まずOFF会からはじめ、
申込者の操作・質問に応えられるように、浜松だけのコールセンターを設置、
一般社会人(SENメンバー、会社員男女・ホステス・・・・)
商工会議所青年部役員、銀行役員室メンバー、地域介護センター職員・ヘルパー、大学生、高校生・・・
など、グループ単位で入ってもらいました。
経過はいろいろあったのですが、今のユビキタス・ライフの原型をみた思いでした。
東京では、パソコン通信などでの募集が主で、マニアが集まり、提供されるニュース・漫画・英会話などのコンテンツを受けるのが中心でした。
1996年の原宿でのOFF会に出席してみると、提供されるゲームなどのアトラクションに黙々と集まる異様な光景でした。
浜松は全く違い、一般では、OFF会の会社員男女とホステスが、発信はイラスト・アニメ、絵文字、5秒の音声呼びかけ返信しあうわで大騒ぎ。
美味しそうな餃子屋の話題があれば誘ってでかけ、またその感想が流れるわ、映画や展覧会の話題から、一緒に見に行ったり、どうだったで騒いだりで、リアルライフに伴った、突出した発信量・アクセス量を誇りました。
とくにホステスの対話力は抜群で、電話に出る声、話し方、文章・イラストの描き方などから、相手への気遣い、記憶力、相手の欲望に対する洞察力、
このコミュニケーション力は、都市生活の基礎能力ではないかと思うぐらいでした。
当然女子高生はポケベル代わり、目の前に相手がいるというのにパセオに手書き、電話ボックスで繋いで、送ったよと出てくると、また別の相手がボックスへと、当時は驚きの光景でした。実験期間が終わった後、受験に落ちたとの親からの苦情には困ったものでした。
最も効果的だったのは、在宅介護のヘルパーと事務局のグループで、
日々の在宅結果を事務局に送って済ませる使い方は、
一人一人の状態とサービスの内容を日々伝え、事務局が集積・調整してゆく効果がはっきり出て、私の次の仕事の方向を決めました。
当時、One2Oneマーケッティング、CRMが叫ばれていた中、
この介護業務、開始される介護保険制度の分野でこそ使えるのだと分ったのです。
日々のヘルパー・各種の介護療法士・看護士・医師のサービスの
予定・内容・結果などを、その現場・現場で確認・記録してゆく、
その利用者の生活・受療現場で、無駄なく・遅延なく
情報が記録され・集約され・判断され・次の活動に活かされてゆく、
モバイルの世界です。
携帯電話でもわかるように、モバイルには、時間をずらし・繋ぐ留守録のような記録機能が必要です。
電話・メールをかける相手は必ず何かをしています。
突然の電話・突然のアクセスは、トイレで扉を叩かれるのと同じ、
用を足し・一段落してからしか出られない。
中断すれば、やっていたこと、考えていたことへ戻れるかどうかの保障はない。
だから、一時預かり、相手の連絡先の登録・整理、そして内容・時刻・重要性の仕分けなどの代理機能が必要になります。
またコトバだけではなく、手書きのメモ・イラスト、写真・映像など、
既存の介護記録・診療録・カルテ・保険点数だけに終わらない、
その時・その場・その相手に応じた
マルチ・モーダルなコミュニケーションが必要とされています。
生活は日々のライブ・イベント、
一人一人のスキルが専門化し細かく分かれてしまうほど、
一つ一つのコトがおきる、人・場所・時
必要とされるスキルは多く・まとまったほうが
より面白く・質の高いことになる。
ケアにしても、米国のメイヨークリニックみたいに医師から・看護婦・・・・・セラピストなどと、家族が一緒に考えて・実施してゆく体制を、
だれでも、どこでも利用できるわけではない。
また、大イベントのように、
多数の専門スタッフが一緒に企画し・立会い・協力するわけにもいかない。
だけど、それは、もう、
みんなが手にしていられる携帯や、PC、デジカメ・ビデオカメラなんかで、
気づいたことを記録し・伝えあってゆくネットワークで繋がり始めて
可能になってきてはいる。
それ自体ではノイズでしかないデータを、RSSなどXML形式のメタデータ活用
し、活用してゆくのがWeb2.0。
そこで一番の障害は人、
自分だけという地位・立場・権限への固執、
縄張り・・囲い込みへの引きこもり、
言い訳は、暇がない・場所が遠い・気が合わない・・・・
足りないのは、感じ・記録し・考え・伝える基本能力なんだけど、
エージェント機能とは、そのあたりを助けてくれる、
代理機能ではなく、仲介機能と考えたい。
当時 生産側からダイレクト・マーケッティング、ダイレクト・セールスが叫ばれ、最近は、プロシューマー、CGM(Consumer Generated Media)など
消費者側の参加から主導へと持ち上げられるけれど、
生産=生活でも、消費=生活でもあるわけはない。
同期させるマスメディアや仲介する人との繋がりも、
相手あってのコミュニケーション、相手あってのライブだと思うのです。
(過去の凍結記憶が溶け出しています。歳もとったし、最近の近二つの出来事、
Niftyのマーケッティング・フォーラムの懐かしい人からMixiで連絡が入り、
浜松時代にお世話になった、静大教授と東京のセミナーでばったりの
せいでもあるかもしれない 。)
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