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インディーズ・ムービー・フェスティバルからの映画『ブリュレ』完成

2005-07-31 06:27:18 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
映画『ブリュレ』 -brulee- 
公開前なので、裏読みだけしておけば、

少女が鏡を見つめながら大人になるような映画
自分を探し、想い、憧れ、
いろいろなコトに、自身の証を確かめて、
大人になってゆく物語

それは、少年の成長とは異なり、
親からの早い分離、
大人との関わり、
そして、自身の確認

社会に出てゆくにも、
母性を自覚するにも、
やはり自分の廻りを中心に
自己愛の完成形へと向かう。

そこでは、親は少女の領域を侵す存在となり、
社会は少女にとっての手段、
コトとともに燃え上がり、灰となる存在。
少女は、生まれたときから女であり、
その聖性と魔性は、東洋ではより深く、静かだ。

先日観たチェコの映画『アリス』に、東洋と西洋の違いを見、
時代としての女の変わりようを、映画『幻の光』から観る。

***
第4回インディーズ・ムービー・フェスティバル・グランプリの 林田賢太監督が
フェスティバル実行委員会援助作品として完成した、映画『ブリュレ』。
7月30日にめぐろパーシモンホールで開かれた、同サミット2005 in 東京の
イベントに間に合うように完成された。

具体的な内容は、公開以後のこととして、
なによりも、双子の少女の印象がつよい。
そして、昔から日本の女は強かったことを、想いだす。
かすれかけた静かな声が、映像にしみわたり、心地よい。

映像は、美しいが、
『幻の光』ほどの自然感、
『ヴァイブレーター』ほどの心情感は、ない。

パーシモンホールでの音響は、映画向きではなく、
画面の肌理と乖離した音が、映画館であるいはヘッドフォンで聞きたくなる。

「会いたくて、会えなくて     火をつけた」
「想いを焦がすよりも、想いを届けるように・・」
「お母さんになってあげる・・・」
コトバも、映像のように、それぞれ美しい

全体としては、インディーズを育ててゆく舞台で生まれた映画、
自意識の強い時代であることは、確かだ。



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