モノと心の独り言

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映画 『オランダの光』、映される心

2005-08-26 04:41:41 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
映画『真珠の首飾りの少女』を見終わったその日、
ためらいもなく
『オランダの光』を、借りて観た。

オランダの生活、
海と運河に浮かぶ、低い地平線、変わりやすい天候、
南欧と北欧の間、農耕・漁業・貿易、カトリックと新教、
自然と個人との変化に富んだ関わり。

人々は、その広い空を満たす光の変化のもとに、暮らす。

イタリア人は物語で、
スペイン人は情緒で、
ドイツ人は歴史で、
そして、オランダでは、

見ることそのもので
世界と対峙する云う。

見るという行為に身体を預け、
言葉や情動の介在を避け、
光景と一体となる。

日々の光が照らし出す、
モノモノ、コトゴト自体が、
自身の心を映し出す、アフォーダンス。

そう、空と雲のモノローグのように、
「空・こころ模様」

世界と自身の関わり、
心の動き、変化を楽しむ生活なんだ。

そして、いつしか、真珠の耳飾の少女ように、
その関わりを共有した人との想いが、
凝縮していたことに気付かされる。

<写真は、三河での夕暮れ、電車から>

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