東京を案内して、六本木ヒルズの展望台に初めて登りました。
一部の窓からではなく、全周を廻りながら
すべてを見下ろす東京の眺望がすごい!
50Fにある東京都の細かな模型では、自分の住んでいる建物も有って、
いつも見る窓からの景色を確かめることもできた。
そして東京の空からの押井守の映像で、気がついた。
この高さからだと人が見えない、
低空飛行し、望遠でフォーカスし、そして、ロックオンすることで . . . 本文を読む
”ブラウン管前一メートルのリアル”を追求する、
北田暁大氏の著作 嗤う日本の「ナショナリズム」
を読んで
<引用>
近代人
-世界と自己、主体との関係を再帰的に問うことを、
主体が近代人であることの要件とするー
<連想>
前近代人
-世界と自己が分離されておらず、世界の原理・法則に従うことで、
社会的な関係を保つー
前近代人の手がかり
-世界のヒューリステックスな論理化-
近代人の手が . . . 本文を読む
情報社会での Reality と Lost 感、
リアリティとは、比較的に長期にわたって持続する刺激によって支えられる。
それは、認識の三次元
・ニューラル・レベル
・現象学的な意識体験
・認知的無意識レベル
での生の存在感。
農業社会から工業社会までは、意識が結晶化し構築してきた、
モノや建物、街、国土とか、組織や制度・習慣などのような
相対的に長期的・持続的・累積的な手がかりが、
認識の三 . . . 本文を読む
映画 Lost In Translation
ロスト イン トランスレーション
CMの仕事をする俳優であり父としてのボブ、
大学生で結婚し卒業したばかりのカメラマンの妻としてのシャーロット。
二人は、それぞれの役割として、TOKYOを訪れ、
都市の違い、文化の違い、言語の違いのなかで、
それぞれの自分の生活の中のズレ、行き詰まりを自覚し、
最後の頼りである互いの伴侶へ期待もはずれ、
眠れぬ夜に、 . . . 本文を読む
情報がモノから外部化し、
その源のモノとの関係が見えなくなると、
情報自体が一人歩きする。
パッケージとなった音楽や映画ばかりではなく、
平均的日本人が日々3時間ほど流しているTVのCFなど、
凝縮された刺激として、繰り返される。
感覚への強度から言えば、
私たちの感性の多くは、すでに外部メディアによって組み立てられている。
そう、
愛宕山からのラジオ放送には、ロックンロールとジャズが流れ、
映 . . . 本文を読む
生物の原初は、ミトコンドリアみたいな単細胞生物で、
多細胞の原型は、ホヤみたいな腸だけの生物だったとのこと。
環境に対し自己再生力を伸ばし、ニッチに適応してきた生命の一つが人類で、
言葉を手がかりに外界の応答(コミュニケーション)を記憶することで、
大脳皮質を拡大したそうだ。その一部を外部環境に表すことから、
色々なモノでの表現や、記号・文字・図・画像・音・映像など、のメディアの発展が始まった。
. . . 本文を読む
”スイーツ”:究極の消費財
誰でもの、
ちょっとした好奇心を満たしてくれるモノ。
グルメでは、食べ比べるにも限度があって、
スイーツなら、身近に楽しめる非日常。
大衆文化の象徴が、遊園地・テーマパークなど、
何の予備知識も習練も必要のない、
だれでも、そのままで楽しめるものだった。
スィーツは、
その大衆文化の極み、
コンビニ・デパチカ・・・
店から人へ、
パティシエの名前までが、
遊び心を . . . 本文を読む
メディア を意識した時(触覚)
互いの隔たりがもどかしく、
言葉を重ね、語りつくしたその果てで、
ふと、手の甲に触れてくる、
彼女のおずおずとした指先から、
心が満たされてくるような感触・・・
それは、完全に思い込みなのだけれど、
触れるということは、触れ合うことで、
抜き差しのならない関係の始まり。
しかし、実際に触らなくても、
ラジオでの音質が良くなると、その臨場感が増し、
音から触 . . . 本文を読む
メディアを意識した時(香り)
街中の雑踏で、
ふと振り返る。
それは、残り香、
もう、忘れたと気を緩め、
無防備なところへの風のいたずら、
カルヴァン・クラインの・・・ONE、
名前さえ忘れているのに、鮮やかに、
大脳は、時と場を越えて想い出を引きずり出し、
内臓は、きゅーっと締め付けられる。
その後から、何だったかと気が付いて、
今の喧騒に戻ってくるのです。 . . . 本文を読む