のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

あ、これ、違う…。

2007-09-06 | KA
 双子の男の子を逃がしてあげる時に、ケイジがいつも使っているものとは違うことに気付きました。踊り始める前に確認をすると、やはり違いました。ということは、いつも通りの演技ができないことになります。気付いて良かったのですが、それからが大変。平静を装いながら、頭の中はグルグルと。どうアレンジしたらいいのか常に考えていました。
 ケイジの準備はプロップスの方がして下さいます。このシーンの初めに、舞台に二つ置いてあるケイジが前後で入れ替わっていたのですが、こうなったのは初めてです。アーティストと同じように、各部でも人が入れ替わっています。新しい人が、与えられた仕事をどこまで深く理解して、その仕事を教えられた通りにしているのか、少し疑問を持っていたところでした。
 私はケイジのことは彼らにすっかり任せているので、自分自身で確認することはありません。出来なくはないことをしなかった私が悪かったともいえます。


 先々週、クーンが話しかけてきました。
「あのさ、代役の日って決まっているの。僕の姉達が次の次の木曜日に来るんだけど…。」
 彼のさりげないリクエストをとても嬉しく思いました。
 そして、今日、
「あのさ、今日2回目のショーを観に来るんだけど、ショーの前に写真撮ってもらえるかな。」
 またまた嬉しいリクエスト。

 ショーの直前にお会いしたお姉さんたちのことを思いながら踊るかと思っていたら、いつも親切にしてくれる彼のことが浮かびました。分かりやすい英語でいつも話してくれる彼、自転車で帰るのを見つけると車に自転車を積んでよく送ってくれました。日本にも遊びに来て、実家にも泊まったっけ。今はアーティストとの接触があり、頭を強く打ったので休んでいます。早く良くなりますように。

 終わってから、アーティスティックコーディネーターに珍しく声を掛けられました。「良かったわよ。」と言う言い方がいつもより具体的で嬉しくなりました。クーンに感謝です。