のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

恒例となった一人リハーサル

2007-09-16 | KA
 インターンに行くと、インストラクターのウエンディがピラーティスのベットに横たわって寝ていました。気付いて顔を上げ、私であることを確認すると「あなたならいいわね。」とまた横になっていました。私はいつものように、教科書を広げてエクササイズをしていました。今日は、はじめから一つずつ確認して。そこにウエンディの低めの響きの良い声が掛かります。少しけだるそうに、でも的確なアドバイス。それをメモして、私は運動を続けます。いつの間にか彼女は隣に来ていて、クッションに寄り掛かって長座できるように位置を取り、腕を組みながら目を瞑っていました。時々、片目を開けて私の動きを確認するかのようで、声を掛けてくれます。その様子がおかしくて、静かに笑いました。今日はたくさんメモを取りました。
 今日はインターンを早引き。アーティスト抜きのリハーサル、ドライテックに向かうためです。3時からと聞いていました。もちろん少し早目には行ったのですが、着いた時には舞台裏が真っ暗で、火の上がる音がしていました。更衣室に入るともう音楽が鳴り始め、リハーサルは始まりました。
 それでもなんだか落ち着いています。ドライテックも何度も参加させていただいていると様子もわかっているからでしょうか。途中で止まって調整しながら進むことがわかっているので、ショーと同じ速さでは事は進みません。充分にストレッチをしてからフルートを持って身体を動かし始めました。身体の動きはあまり良くありませんでした。5日間も休んでしまったのですから当然といえば当然です。でも焦らずにゆっくりとその身体を動かしていきました。
 着いた時にドライテックは始まってしまっていたので、ステージマネージャーのステイシィに挨拶ができませんでした。休暇前も彼女は早くから休みを取っていて、話せていませんでした。テクニカルディレクターのエリックとは話をしていたので、大丈夫かと思ってはいましたが、心配なので、ソロのシーンが始まる前、彼に挨拶をするときにそのことを言うと「ああ、僕が彼女には話したから、大丈夫。彼女の指示がいつもの通りに出るから、そうしたら舞台に乗ってね。」と。エリックさんのことはあまり良く知らず、こういう方だとは思っておらず、嬉しくなりました。
 ステイシィの声が掛かり、舞台に乗りました。フルートを上げると暗闇の中にフルートが入る感じ。いつもより少しライトが暗いように思えました。それでもいつもより緊張も少なく、休暇の間働いてくださっていた方々のことを有り難いと思いながら踊る余裕もありました。気持ちのいいドライテックでの一人リハーサルでした。