のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

初めて見えた

2008-04-12 | KA
 身体の様子を見なくてはいけないので早目に行きました。すると少し時間に余裕があったので、ショーのDVDを観ることにしました。数か所気になるところ有。
 今日はルクソールの新しい日本人アーティストにご覧頂いていたのに、気になるところを少し気にし過ぎて、ぎくしゃくしてしまったように思えていました。
 そのショーを終え、やはり痛みが悪化しているので、二回目の身支度をすべて整えてからストレッチをしていると、アーティスティックコーディネイターが来ました。
「ノリコ、演技のところあるでしょ。あそこ、フルートがまるで動いているみたいで、あなたが追いかけているようで…ああ、ジャックに見せたかった。あなた達が何をやりたいかは分かっていたけれど、今日はそれが初めて見えたわ。時間があったらDVDで確認してみてね。」
 私は初め、何を言っているのか分からず、少しの間キョトンとしていました。話をじっくり聞いて、ようやくそれが一本のフルートの場面であることが分かりました。
「あ、ありがとうございます…。」
「いや、こちらからありがとうですよ。」
 終わってからDVDを観てみました。確かに、私も好きなタイミングで踊ってはいましたが、演技的に特に際立って変わっているとも思えませんでした。
 見えるか見えないかというのは、観る人のその時の感情と、ほんの些細な何かの差なのかもしれません。その境界にある細い細い線を越えられるか越えられないか。そして越えてしまえば他のことも良く見えるのかもしれません。
 いずれにしても、彼女がそう言って下さるのは嬉しいことです。


 元KAのアーティストが、新しく出来たラウンジで働きはじめ、KAの仲間を招待してくれました。
 ショーの後、行ってみると駐車場には警察がいて物々しい感じ。「折角来たからね。」
 入口まで行くと、スキンヘッドの黒人さんが黒いスーツを着て出迎え、IDのチェック。「折角来たからね…。」
 中の受付へ行くと、名前が登録されていないよう。「名前がないならここで引き返すけれど…。」
 お姉さんは親切でコンピュータを何度もチェックし、無事に中へ入れました。そこですぐに呼び止められ、振り向くと、黒のビキニ姿の小さな女性がビニールのプールに立っていました。「ハーイ、ノリコ。」良く見ると、今KAにいるアーティストの奥さん。「シャボン玉液いる?」丁寧にお断りして、少し話してから中に入りました。
 入ると煙がモクモクで、音はうるさくて、私のまるっきりだめなタイプ。隣のダンスフロアーにも何人ものビキニのお姉さま方がいらっしゃいました。「女性の店員さんはみなこの格好。ということは、招待してくれた彼の奥様も、こういう格好で働いているのよね…。」お店を一周して、すぐに「もう出よう。」と思い、出口に向かいました。そこで招待してくれた友人にお礼を言っていないことに気付き、引き返して、探して、お店をもう一周し、運よく彼のことをすぐに見付けて、一言二言話して出口に向かいました。出口では、シャボン玉液を持った彼女にまた呼び止められてしまい、出にくい雰囲気でしたが、「友達を見付けられない。」と言って、何とかお店を出ました。滞在時間3分以内。

 「あービックリした!」
                        ラスベガスですから…。