曇り空、玄関を出ると風が冷たくて、ジャケットを取りに戻りました。また冬に戻ったような寒さです。
更衣室へ入ると、届け物が二つありました。絵はがきはチリから。お正月にショーをご覧頂き、その後も旅を続けて今は南極へ行こうとしているとか。そして、宛先を見てビックリ。彼女が書いた住所は『USA Las Vegas MGM grand KA MGMグランド内 KAシアター』。あとは私の名前だけ。それだけで届いたのは、彼女の強い思いが郵便局の方に伝わり、心を動かしたのでしょうか。細かい字でぎっしりと書かれている彼女の思いと言葉に、心嬉しくなりました。
そして届いたもう一つのものは、同じ日にショーをご覧頂いた彼女の先輩からでした。日本とチリから別々に出しているのに同じ日に届くとは、何という偶然。粋なこのご夫婦には、私も日本人として素敵に生きていこうといつも思い知らされます。彼らの工房の写真と、とても素敵なチリの山々の絵はがきは、すぐに目の前の鏡に飾りました。今日は自分自身に自信を持ってショーに臨めそうです。
今日のジャイロキネシスのクラスに付き合ってくれたのは、ゲイルとマリレン。マリレンは初めてなのでいろいろと質問があり、私も勉強になりました。しかし、実験的に使用してみたイスの出来は悪く、またやり直しです。
一回目のショー、踊り終わると次第にふくらはぎの様子がおかしくなりました。ほぼ痛みがなくなったところで、また痛み。様子を見ながら動きを少し大きくしましたが、やり過ぎたのでしょうか。悄悄としました。しかし、まだ二回目もあります。元気を失っている場合ではありません。
痛みを確認しながら舞台裏を歩きました。落ち着いてみれば悪い痛みではないようです。いわゆる筋肉痛のひどいような状態。もしかするとテープの貼り方が悪かったのでは、とも考えられました。テープは悪影響を及ぼしていそうな部分をはがし、以前教えて頂いたことなどを考えて、足の裏を“治りん棒”で緩めました。“治りん棒”は、日本に居る時に身体を診て下さっていた先生が特注してプレゼントして下さった貴重な棒で、名前は私が付けました。ショーが始まり、パージェントというシーンをしている間は、私はクリフデッキから下りることが出来ないので、クリフデッキに乗り込む時に“治りん棒”を隠し持って、そこでも緩め続けました。
でも、痛みは残ったままです。ここで、無理をしていいのか、危険と思われる動きはしない方が良いのか、何度も考えました。このショーには、初めてバトンを教えて下さった先生がいらしているのです。しかし、よく考えて無理をしないことに決めました。痛みはアキレス腱に近いところでした。今度はアキレス腱を切った、となったら大変です。この痛みの原因が分からないうちは、残念でもそちらを選ぶことにしました。もしかすると、そうすることで、後で先生にお会いした時に、また何か自分のためになる感想を伺う事が出来るかもしれません。
踊り始めると、先生に教えて頂いた幼い頃のことを思い出しながら、今出来ることを丁寧に積み重ねていくことになりました。ショーの最後に舞台の前方へ行くと、目の前に先生がいらっしゃいました。優しく微笑んで手を振って下さる姿に、涙がこぼれそうになりました。
ショーが終わると、すぐに身体の先生にご連絡を頂きました。私が思っていたことは大体合っていたようで、先生からは心配がないとお聞きして、安心しました。ラスベガスに居ながらも、頼りにさせて頂ける先生の存在は本当に有り難いです。
着替えると、バトンの先生とお食事に行きました。「今日のはまとまりがあって良かったわ。」とおっしゃる先生は、何回かKAをご覧頂いているのですが、今回はいろいろと見えることがあったようで、何度も何度も「良かった。突然だったけれどラスベガスに来ることにして本当に良かった。」とおっしゃって下さいました。そして、「あなたはプレーヤーでいた方が良いよ。まだまだ動ける。動けるうちはやっていた方が良いよ。」とも。嬉しいお言葉でした。また、思い出す度に今日の感動を口にして下さるのと同じように、「生徒のこと連れて来てあげたくなっちゃった。いつにしようかな。」と何度も考えていらっしゃいました。是非また、すっかりお元気になられた先生と、こちらでお会いできますように。
外は縮こまるほど寒かったです。でも、私の心はすっかり温かくなりました。たくさんの方に支えて頂き、今日一日を終え、今日だけではなく、いつもいつもたくさんの方々のお蔭で過ごしていけることを改めて思い出すことになりました。様々な立場から、いろいろな角度から、変化に富んだ励ましを頂ける私は本当に幸せ者です。
更衣室へ入ると、届け物が二つありました。絵はがきはチリから。お正月にショーをご覧頂き、その後も旅を続けて今は南極へ行こうとしているとか。そして、宛先を見てビックリ。彼女が書いた住所は『USA Las Vegas MGM grand KA MGMグランド内 KAシアター』。あとは私の名前だけ。それだけで届いたのは、彼女の強い思いが郵便局の方に伝わり、心を動かしたのでしょうか。細かい字でぎっしりと書かれている彼女の思いと言葉に、心嬉しくなりました。
そして届いたもう一つのものは、同じ日にショーをご覧頂いた彼女の先輩からでした。日本とチリから別々に出しているのに同じ日に届くとは、何という偶然。粋なこのご夫婦には、私も日本人として素敵に生きていこうといつも思い知らされます。彼らの工房の写真と、とても素敵なチリの山々の絵はがきは、すぐに目の前の鏡に飾りました。今日は自分自身に自信を持ってショーに臨めそうです。
今日のジャイロキネシスのクラスに付き合ってくれたのは、ゲイルとマリレン。マリレンは初めてなのでいろいろと質問があり、私も勉強になりました。しかし、実験的に使用してみたイスの出来は悪く、またやり直しです。
一回目のショー、踊り終わると次第にふくらはぎの様子がおかしくなりました。ほぼ痛みがなくなったところで、また痛み。様子を見ながら動きを少し大きくしましたが、やり過ぎたのでしょうか。悄悄としました。しかし、まだ二回目もあります。元気を失っている場合ではありません。
痛みを確認しながら舞台裏を歩きました。落ち着いてみれば悪い痛みではないようです。いわゆる筋肉痛のひどいような状態。もしかするとテープの貼り方が悪かったのでは、とも考えられました。テープは悪影響を及ぼしていそうな部分をはがし、以前教えて頂いたことなどを考えて、足の裏を“治りん棒”で緩めました。“治りん棒”は、日本に居る時に身体を診て下さっていた先生が特注してプレゼントして下さった貴重な棒で、名前は私が付けました。ショーが始まり、パージェントというシーンをしている間は、私はクリフデッキから下りることが出来ないので、クリフデッキに乗り込む時に“治りん棒”を隠し持って、そこでも緩め続けました。
でも、痛みは残ったままです。ここで、無理をしていいのか、危険と思われる動きはしない方が良いのか、何度も考えました。このショーには、初めてバトンを教えて下さった先生がいらしているのです。しかし、よく考えて無理をしないことに決めました。痛みはアキレス腱に近いところでした。今度はアキレス腱を切った、となったら大変です。この痛みの原因が分からないうちは、残念でもそちらを選ぶことにしました。もしかすると、そうすることで、後で先生にお会いした時に、また何か自分のためになる感想を伺う事が出来るかもしれません。
踊り始めると、先生に教えて頂いた幼い頃のことを思い出しながら、今出来ることを丁寧に積み重ねていくことになりました。ショーの最後に舞台の前方へ行くと、目の前に先生がいらっしゃいました。優しく微笑んで手を振って下さる姿に、涙がこぼれそうになりました。
ショーが終わると、すぐに身体の先生にご連絡を頂きました。私が思っていたことは大体合っていたようで、先生からは心配がないとお聞きして、安心しました。ラスベガスに居ながらも、頼りにさせて頂ける先生の存在は本当に有り難いです。
着替えると、バトンの先生とお食事に行きました。「今日のはまとまりがあって良かったわ。」とおっしゃる先生は、何回かKAをご覧頂いているのですが、今回はいろいろと見えることがあったようで、何度も何度も「良かった。突然だったけれどラスベガスに来ることにして本当に良かった。」とおっしゃって下さいました。そして、「あなたはプレーヤーでいた方が良いよ。まだまだ動ける。動けるうちはやっていた方が良いよ。」とも。嬉しいお言葉でした。また、思い出す度に今日の感動を口にして下さるのと同じように、「生徒のこと連れて来てあげたくなっちゃった。いつにしようかな。」と何度も考えていらっしゃいました。是非また、すっかりお元気になられた先生と、こちらでお会いできますように。
外は縮こまるほど寒かったです。でも、私の心はすっかり温かくなりました。たくさんの方に支えて頂き、今日一日を終え、今日だけではなく、いつもいつもたくさんの方々のお蔭で過ごしていけることを改めて思い出すことになりました。様々な立場から、いろいろな角度から、変化に富んだ励ましを頂ける私は本当に幸せ者です。