のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

い組の纏

2009-04-23 | KA
 錦絵の絵葉書が届きました。「い組の纏は“けしの実”と“ます”。典子さんの不安が消えますように!」。なるほど、と何度もその錦絵を眺めました。そして、“消し・ます”の洒落をご存じで、その絵を選んで下さったその方の粋なお心遣いに心動かされ、さらに“纏”という画数の多いその漢字を筆でさらっと書けることにも感心しました。このような方とお知り合いになる事が出来、とても幸せです。本当に素敵な日本人です。
 影絵で出ていくと、何か話しかけてくるお客様がいらっしゃいました。そして何かを差し出しているようでした。ポップコーンだったのでしょうか。こういう時は本当にがっかりで、涙さえ出ます。
 今日はフルートが少し硬い感じがすると思っていたら、私は間違えて育てているフルートを持って出ていました。気付かずにそのまま始まってしまえばよかったところ、一本のフルートを置く時、踊り始める直前に気付いてしまいました。その上、先程のお客様がまた何かをするのではないかと少し心配していましたが、踊っている途中でその方の感心するかのような笑い声が聞こえ、い組の纏に込められた願いのように、不安はかき消されました。
 大事に育てていた手袋がなくなっていました。新しい素材で作られたその手袋の感想を訊かれて、使えるけれどあまり好きではないと伝えたのは確か昨日。どうしたのか衣装部屋へ確認しに行くと、モントリオールに送り返すからと言い、予備のものはあるのか訊くと、無いと言います。全く使えないという事ではないのですから、私だったら新しいものが来てから送り返しますが…。モントリオールから衣装などが届くのに相当な時間が掛かるというのは周知の事。さらに大事に今の手袋を使うように致します。