のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ナタリーさんとのレビュー

2010-02-02 | KA
 KAのメイクをデザインした、ナタリーさんとの時間が設けられていました。予定時間の少し前に行くと、前のアーティストとの時間がまだまだ終わりそうにないので、スケジュールを確認することにしました。すると、他のアーティストは“ステップ・バイ・ステップ”として設けられているのに、私だけ“レビュー”となっていました。“ステップ・バイ・ステップ”は、新しいアーティストなどに行われるもので、最初の“ステップ・バイ・ステップ”では、段階ごとの写真を撮りながらメークアップアーティストがお化粧をしていきます。スケジュールに書かれた名前を見ると、確かに、新しいアーティストや新しい役をすることになったアーティストの名前ばかりでした。それではなぜ、そこに私のレビューの時間がポツリとあるのでしょう。
 戻ると、ナタリーさんはまだお手隙になっておらず、自分の更衣室でファンデーションまで済ませてくるように言われました。予定時間の少し前に訪れた時、私は自分のメイク道具を全部持って行きました。その時、KAのメイク担当者がそれを見て、「あなたは何も持ってこなくていいのよ。」などと言っていましたから、私だけレビューであることを彼女も分かっていなかったようです。
 ファンデーションを塗って、ナタリーさんの所へ戻ると、何人もの“ステップ・バイ・ステップ”を済ませて、少しお疲れ気味の様子が伺えるナタリーさんがいらっしゃいました。そして、私を見て「オー、ノリコ!」と言うと、緊張気味の私とは反対に、彼女は疲れていることを隠すこともなく、リラックスして私のメイクを点検していって下さいました。もしかすると、彼女にとっての休憩時間のようなことだったのかもしれません。特に大きな注意点はありませんでしたが、細かいことを教えて頂けました。他のメイクアップアーティストとのレビューの時は、小さなことを大きく取り上げて言われることが多いのですが、彼女はさらっと教えて下さり、偉大な方であることを改めて感じました。なぜナタリーさんとのレビューの時間が私だけあったのかは疑問ですが、得をした気がしました。
 この時間が全体のミーティングの時間と重なっていて、ミーティングには出席しなくてよいと言われていましたが、早くお化粧を済ませることができたので、ミーティングに駆け込みました。一分ぐらい遅刻をしたので、入る時に目立ってしまいました。
 ショーが始まる前には、広報に頼まれての、お客様にお会いする時間がありました。予定されていた時間よりもいらして下さった時間が遅く、少し慌ただしい感じになってしまい申し訳なかったです。
 バタバタとした一日でしたが、頑張れると思える一日でした。
 ショーが終わると、友人から電話が入り、恵方巻きを頂けることになりました。それを励みに元気に帰宅をしました。
 さて、恵方巻きはどの時間に食べたらいいのでしょう。帰宅をすると十二時はとっくに過ぎ、もう節分になっていました。悩みながら、でも恵方巻きを見ているとどうしても食べたくなり、半分というわけにはいかないことは分かっておりましたが、大きなその恵方巻きを食べることにしました。おいしく頂いていると、そのうちにいろいろなことを考え始めました。大きな恵方巻きを無言で頂くと言うことは、そうやって自分のことを振り返ったり、先のことを考えたり、静かに思いを巡らす時間を設けるためにあるのかもしれないと思いました。友人のお蔭で静かに自分を見つめる時間も持てました。