のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

氷上のアーティスト

2010-02-18 | 日記
 地下で待機をしていると、新しく入ったジェイソンがすっと近づき、「あなたは素晴らしい、そこで一緒に働きたいと思ったのが、僕がKAに来た理由の一つなんだ。」と静かに言ってくれました。涙が滲みました。
 二回目のショーは、フルートの滑りがとても悪かったです。湿度が上がっているのでしょうか。これから雨が降るのでしょうか。
 ショーが終わり、トレーニングルームでふと見た自分の裸足。あら、いつの間にか足の指が真っすぐになっているではありませんか。何が幸いしたのか分からないのが悔しいところですが、嬉しいことです。
 それからテレビの前を通り過ぎると、丁度オリンピックのフィギュアスケートをしていました。そして、すぐにその場に釘付けになりました。「彼、日本人?」
 振付が素晴らしいのかしら、と思いました。振付家は彼の身体能力を最大限に使い、そして、彼は振付られたこと以上に工夫を加えていったのでしょう。スケーティングだけではない全身の表現、ステップは元より、上半身のバラエティに富む動きが、より表現を豊かにしているように思いました。人は、時にジャンプのことばかり言いますが、こういうところも技術。きっと彼は、氷上でなくとも素敵に踊るダンサーなのでしょう。スケートの技術と、ダンスの技術と、彼から溢れ出るエネルギー。競技者でありながら、アーティスト。良いものを観させて頂きました。彼のスケートは記録だけではなく、みなの記憶に強く残ることでしょう。