Cactus Pear

　ずっと気になっていた、カクタス・ペアを食べることにしました。名前からするとサボテンの実なのでしょう。半分に切ると、とても鮮やかな濃いピンク色。種がたくさん詰まっていました。スカスカになってしまったリンゴのような歯ごたえで、ほど良い甘さ。確かに梨のような味がしました。
　「実はビックニュースがあります☆」とメールをくれたのは、一回り下の友人。そして、「婚約しました☆」と。それは本当にビッグなニュースで、本当にびっくりしました。彼女が大きなプール付きの家を買った時に、もう日本には戻らず、彼女らしくのびのびとここで暮らすことになるのだろうとは思っておりましたが、ご結婚はもう少し先かと思っておりました。彼女は何でも積極的で、いつも驚かされ、楽しまさせて頂いておりますが、これはビッグニュースではなく、超ビッグニュースでした。　
　自転車の試乗をすることなく、出掛けることになってしまいましたが、ブレーキの調整は上手くいったようでした。快適に走れました。
　今日の身体は、少しかたい感じでしたが、動かしていくと、張りがあって良い感じに動くようになっていきました。しかし、緊張するのはなぜでしょう。週頭だからでしょうか。右足が少しおかしいからでしょうか。友人が観ているかもしれないからでしょうか。それもと、シェリーが客席から観るからでしょうか。
　プロップスに付き添っていた頃に、大変お世話になったジョンが、大病を完治させ、戻ってきました。やせ細っていた身体は、以前のように膨よかになり、変わらずの優しい笑顔が見られました。
　一回目のショーの後に、８月の誕生日を祝うケーキが振る舞われました。今日のケーキは、少し甘く感じました。
　二回目のショーのためにカツラをつけると、すぐに衣装部屋の責任者にお会いしました。すると、「何、このカツラ。地毛が見えているよ。」と。カツラを着けた時、担当の方に「このカツラは古くなってきているようだから、来週のトレーニングの時に新しいカツラをつけて練習して。」と丁度言われていたので、それを伝えると、「来週?明日からでしょ。お客様は160ドルも払っていらしているのだから。」と。そういう方、大好きです。
　ショーが終わると、お客様とお会いしました。シルクデュソレイユの他のショーもご覧になったことがあるというお二人、「あれはサーカスだったけれど、KAは“ショー”だったね。」と。とても嬉しい言葉でした。舞台裏をご案内後、仲良く寄り添い、弾むように歩いていくお二人の後ろ姿が印象的でした。