のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

父役と乳母役の代役デビュー

2010-12-16 | KA
 雲に覆われている空。雨が降るのか気にしながらの出勤でした。
 父役の代役がデビューをする日で、そのためアーチャーズデンのステージングがありました。彼があまりにも舞台の端に立つので、私は彼に隠れようとすると舞台ギリギリまで行くことになり、そこに走り込むのは怖かったです。そのことを伝え、もう一度通した時は大丈夫でした。
 サイモンは慎重です。それを分かってあげるのもコーチの務めかと思います。土曜日に練習をして、水曜日にステージングをして、「ほらほら、だからさっさとデビューして。」と言うことではないと思います。サイモンは、
「プロフェッショナルがすぐに欲しい、と言われたけれど、僕はまだ来たばかりなんだよね。プロフェッショナルって……。」
 彼は良く分かっていると思いました。
 妊娠をした乳母役の代役、ケルシーもデビューをしました。ケルシーは存在感があるから良い気がします。
 充電しておきたいと思うほどの元気がある日が長く続きましたが、今日は少し違いました。一回目のショーは、少しバラバラした感じで、有り余るほどの活力が残っている部分と、その反対のしょぼくれて動かない身体が、中間で交じり合ってなく、両極端にあるので、扱いにくいような身体でした。でも、何とかまとめて踊り切りました。いつもいらして下さる老夫婦が、「何か付け加えたでしょ。」と。彼らが前回観にいらして下さってから、振付に変化はないかと思われますが、もし付け加わっているものがあるとしたら、日々の経験でしょうか。
 他のショーのチケットの手配をしているのですが、なかなか上手くいかず、半ばもう諦めていました。しかし、ビクトリアからの紹介で、直接お願いをさせて頂いた日本の方々も、とても親切で、無事にチケットが取れました。みなさんのご親切、心に沁み入りました。
 二回目のショーは、元気の部分が無くなっていました。それは動かしていけば何とかなると思っていたのですが、両腕が動かなくなってきました。影絵でランタンを取る時は、三回も取り直さないといけないほど。その後もブーツを引き上げようとすると手が届かないということがありました。注意して、キャプティビティに出て行ったのですが、腕を何とか動かそうと思う力の調整が上手くいかず、フルートを落としてしまいました。ここは、最近危ないと思うことが何度も続いていた箇所で、二つのことが重なってしまい、そういう結果となってしまったのだと思います。ショーが終わってからも、珍しく体力がなく、もうこれ以上身体を動かしたくないという感じでした。腕の力がないので、自転車のハンドルを握ることを考えただけで、帰るのが億劫になりました。遅くなると雨が降るかもしれない、そうしたら雨の中帰るのはもっと嫌でしょう、だから早く帰った方が良いよ、と思いながらも動けませんでした。