のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

気にする

2007-02-08 | KA
「『昨日のことは冗談だったのだけど、ノリコ気にしているかな。』って言っていたよ。」と友人に言われました。
 その人の冗談はいつも突き刺さるようでした。何か思っていることがあるからこそ出るような冗談。でも、いつも笑ってこたえていました。しかし、昨日はそれが出来ませんでした。
 自分が本番にしたことがいつもと違うとしても、100%納得するものではなくても、良いか悪いかと判断したときには良いほうに入ると思っていました。その自分の甘さに対する悔しさと、次には完璧にしないといけないという過剰なプレッシャーを自分で与えてしまっての怖さ、それを彼のお蔭で一瞬のうちに感じ、元来のもろさが出てしまったのだと思います。
 昨日はあんなにグチョグチョになって、今日はこんなに目が腫れていて、気にしないもなにも…「気にしていない。」とは言えなくても、彼のお蔭でひとつ大きくなれたのだから、“気にしたから”こそのことですから、それはそれで良かったのです。

 どっとした疲れを感じざるをえないところに、母に会ったという方からファックスが届きました。様子をお知らせしてくださると共に、こんなことが書いてありました。
「駅までお迎えに来ていただいたのですけれど、駅でティッシュや何かのチラシを配っている人から必ず受け取って『ありがとう』とか『ご苦労様』と言っているのに感心してしまいました。」
 そうだ、そういう母に育てていただいたのだな、と改めて思いながら、こういうことを知らせてくれるこの方をありがたく思いました。

闘う

2007-02-07 | KA
 完璧にできたことなんてないかもしれない。だからこそ毎日真剣に挑戦していけるのかもしれない。

 彼の態度は正しいのだと言い聞かせた。確かに今のは“完璧”ではなかったから。傷ついたのではないと思う。正しいからこそプレッシャーになったのだと思う。毎日一番いいものをしたいと努力をすることが評価されることではなく、いかに本番が出来ているか、しかも“完璧”に、それだけが評価されること。それが本当のプロの世界なのだと思わされた。

 休憩時間が減り、プレッシャーをこなして受け入れるだけの時間を充分にくれない。それがまた怖さになる。

 怖いだけでなく、悔しかったのかもしれない。涙、メーク、涙、メーク、涙、メーク…何度繰り返したことか。お蔭でいつもする2回目のショーへの準備は何一つできなかった。

 誰も待っていてはくれない。そしてショーは時間通りに始まる。『神様は出来ない試練は与えない。』それを信じて、出来ると信じて、出て行くしかなかった。

「いつもすることが何も出来なかったのだから…。」とあえていつもの通りに行動しないでみる。身体の準備だけは間に合うようにして。そういうことが出来るようになっていることに取り戻せてきている自分を感じる。

 踊り始めたときに彼の顔が浮かび、厳しい態度を取ってくれたことに、“言い聞かせる”のではなく、感謝できた。「よし、出来る。」すると今度は励ましてくれた人達の顔が浮かんできた。あとは見守られる中に自分をおけた。

 振り返るとちっぽけな自分がいる。神様はまだまだ私を鍛えてくれる。

春のはじめ

2007-02-06 | 日記
 ラスベガスは暦通りに春らしくなってきました。立春と聞いた途端に暖かくなる素直なラスベガスです。シャツ一枚で出かけられます。こういう気持ちのいい日はやはり自転車です。自転車に乗ってさわやかな風を受けて走っていると、自分だけ得をしているような気分になります。それぐらい気持ちのいい日です。
 去年は3月の上旬には桜のような花が満開になっていました。今年は少し早く咲くのかしら。ちょっと観察に行って見ます。

ディスカバリー

2007-02-05 | 日記
 先日久しぶりにタクシーに乗って、「やはり車はいらないかな。」と思いました。そこへ、以前、私に車を持つことを強く勧めていた方から「ガソリン代も高くなったし、保険料もここは高いし、持たないほうがいいのでは。」と言われ、「やめた。」と決めたところでした。
 ところが土曜日、
「ノリコ、この話は前向きに聞いてね。使わない車が一台あるのだけど、その車はLAに一年間放りっぱなしになっていたのだけど、使わない?」
 とある方に突然言われ、2日後の今日から車を借りることになりました。
 その方と整備場に車を取りに行き、「鍵はこれ。」と渡されておしまいになりそうなところを、お願いして、運転に付き合っていただきました。何しろ去年の7月から運転はしていませんし、第一、今まで運転したことのある車とは全く違うタイプなので、横にわかる人が居ての練習が必要です。
 整備場横のドラッグストアの駐車場をとろとろと2周して、公道に出ました。小さな道を走り、元に戻りました。
「一度アパートまでここから行って、また戻って来ましょうか。」
 何車線もまたいでの左折をしないで行き着くように道を決め、アパートに向かいました。その途中、私のお気に入りの居酒屋の話が出て、アパートに行ってからそこへ行くことにし、居酒屋まで運転して、駐車して…何しろ大きな車なので大変です。
 食事をして整備場に戻る途中、
「暗い中の運転が大変だったら、今日は私が送って明日取りに来るようにしましょうか。」
 とも言ってくれました。そして整備場に戻ると
「大丈夫そう?」
 と窺ってから
「さて、これから私がすることは、ノリコが一人で運転する後ろをついて行って、アパートに無事たどり着くか見届けるから。アパートまで行ったら私は通り抜けていくからね。」
 無事にたどり着き、駐車場にも納まりました。その後、鍵が抜けない、ラジオの消し方がわからないなど、ちっちゃなことはありましたが、とりあえず帰ってきました。
 こんなに素敵な車を貸してくださった上に、長い時間付き合ってくださり、親切にしてくださり、本当にありがたいことです。
 運転ですっかり肩が凝りました。冷蔵庫が空っぽでスーパーに行かないといけないのはわかっていました。時間を見て、すぐに自転車を下ろし、買い物に行きました。まだまだ自転車のほうがほっとします。
 車自体もこれから発見があるでしょうし、ラスベガスという街もその近郊もこの車のお蔭でいろいろ新しい発見が出来ることと思います。楽しみが増えました。

スーパーボウル

2007-02-04 | 日記
 アメリカンフットボールの王者を決めるこの大会、去年はズーマニティーの人々が、この日に働きたくないとショーを休みにしたほどアメリカ人が夢中になるこの大会、アメリカ人がこの日をどう過ごすのか興味がありました。
 昨年はパーティ会場にわけあって入れず、その熱狂ぶりを見ることができませんでした。今年こそは、と今日のこの日を楽しみにしていたわけです。
 その楽しみをさらに倍増するかのように、昨日は珍しいお知らせが出ていました。『日曜日の“O”のチケットを一人につき2枚渡せますので取りに来てください。』“O”はいつも満席です。フリーチケットを頂けることはまずありません。ところが、フリーチケットが一人2枚も出るということは、みなスーパーボウルに夢中になってショーを観に来る人がいないということです。期待はさらに膨らみました。
 二人の友達がパーティーを企画していましたが、私はホームパーティに行くことにしました。ジョージとメグの家。自転車で一時間、と思って走っていたら3つぐらい先のバス停にバスがいるのを見つけ、追いかけて、初めてバスの前に自転車を載せてみました。バスに自転車が追い着くぐらいですから時間的にはあまり変わらないと思いますが、なんでも初めてのことをするのはドキドキして楽しいです。
 寝坊したので料理もつくれず、“開始”といわれていた2時には間に合わず、3時半頃着きました。ドアを開けると予想外に静か。ゲームはいろいろと前置きがあって3時に始まったそうです。そして、みんながテレビに張り付くようにいるのかと思ったらそうでもなく、外で話しているグループもありました。
 私はとりあえずゲームを観ることにしました。アメリカンフットボールのルールは一度学んだことがありますが、全くといっていいほどわかりませんでした。なんとなく観ているところに、以前KAで働いていた、そしてその前アメフトのアスレチックトレーナーをしていたまゆみさんが来て、ルールを教えていただきながらゲームを観ることが出来ました。
 ゲームの間のCMがとても凝っているという話も聞いていました。なにしろ視聴率が40%超えるという凄さなので、高い放送料を払い、この日のためだけにCMを作る会社もあるという力の入れようなのです。私は普段テレビをほとんど観ないので、比べることは出来ませんが、面白いCMはいくつかありました。
 パーティーに来て、見渡してわかったことは、この日はスーパーボウルを口実に、みんなで集まって食べて飲んで楽しく過ごそう、という日であった、ということです。もちろん、しっかり“ゲーム”を楽しむ人もいます。ゲームもCMもハーフタイムのプリンスのショーもビールもスナックも会話も好きなところを好きなだけ楽しめばいい日、らしいです。きっと集まる人によって雰囲気にかなりの差が出るのでしょうね。

豆まき

2007-02-03 | 日記
 豆まきの光景を思い出すと、全てが日が暮れてから。日中にするものではないのかしら、と思いながらも、仕事から帰ってきてからでは日にちが替わってしまうので、豆まきをしてから出かけました。
 お昼のおやつに年の数だけ豆を食べて、節分の行事の終了です。

 さて、家の中に投げた豆はどうしたらいいのでしょうか。 


 ショーが終わってから友達の誕生会に行きました。十数人が入れるその部屋の天井には試験管がいくつも吊り下がっていて、「どうして日本食屋に試験管のデコレーションなの?」と訊かれました。「醤油を醸造するときに使うのかな。」

 さて、日本食屋と試験管の本当の関係はあるのでしょうか。

汗vs粉

2007-02-01 | KA
 新しいフルートは少し滑り止めが効きすぎています。その調整はベビーパウダーでします。今日はふと気付いてベビーパウダーを少し多めにつけてみました。
 今日は双子の男の子役が代役。私がフルートを持って踊り始める前、彼はフルートをしっかり握り締めます。そして私が調整したフルートの状態が、彼の手の汗で変わってしまうのです。
 あまりたくさん付け過ぎて滑ってしまうのも怖いので少し多めにしました。しかし、彼の手の汗にパウダーは負けました。
 2回目のショーはもっと多めに粉を付けてみました。すべりがとてもいいぐらいの状態。それでも汗に粉は負けました。
 今日の勝負はこれまで。次回は彼の汗の状態も気温も湿度も私の手の状態も違うでしょうから、全く新たな勝負になります。