鈴木悦郎「ソナチネ」1985年
今回 出品された作品の中で、一番古い1985年の作品です。
自分の中では、背景に黒を使った作品は、最近の画に見た気がします。
晩年、目を手術をしたりして、比較的ハッキリとした色の背景、色使いが多かったイメージです。
このソナチネは、背景は2トーンの黒で描かれており、やはり黒の丸い判が押されています。
作品を印象付けるウグイス色と隙間にのぞく白、コラージュされた2色の薄い紙、重なり合う色に惹き込まれます。
これは黒い背景に描かれたことで惹き立っているのだと思います。
悦郎先生らしい細い線、実は3色の糸が縫い付けられています。
貼ってあるのではなく縫い付けられています。
3色の内、1色は黒。またまた謎めいていますね。
見る人によって感じるイメージは違うと思いますが
「ソナチネ」と名付けられた絵に描かれた悦郎の「音」を感じてください。
鈴木悦郎 絵展楽
明日16:00まで
鈴木 在廊日 7/12(12:00~)