ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

髙橋睦さんの そえる漆(椀)。

2018年03月10日 19時25分22秒 | ギャラリー樟楠
髙橋睦さんの そえる漆(椀)。
秋田県美郷町に工房を持ち、岩手県産の漆を使われています。
岩手県八幡平市安代にある安比塗漆器工房の漆工技術研究センターにて2年間の修業と1年の制作活動を経て、地元に戻り「夢積工房」として活動されています。
昨年、工房も訪ねさせていただき、楽しいお話もいっぱい聞かせていただきました。
 
さて、椀の話ですね。
大きく分けると3種類の椀が届きました。



丸みを帯びた椀は、4寸と子供椀、すこし腰を落とした煮物椀。煮物椀は、留め塗り、朱塗り以外に色漆を使った白もあります。


 
 


口縁が外側に少しだけ広がった羽反椀。
こちらは、色漆を使った絵付けがされた可愛いものも届いています。
 
 


そして、丸みを抑えた飯碗。



飯椀は、拭き漆と絵付けされたものが中心ですが、米粒が張り付かなかったり、シャープな口当たりが特徴で、一度使うと陶器の飯碗(木は椀、陶は碗)が使いづらく感じてしまいそうです。
 
 
髙橋さんは、木地師ではないので、自らデザインした椀を岩手県紫波郡矢巾町にある horimoku (ホリモク)さんに轆轤を挽いてもらっています。
特徴としては、腰から高台にかけて曲線が変えられているところです。椀全体の丸みは、手に包むと心地良く、高台の反り上がるような曲線は、手に取る時に指に馴染みます。





ドットや市松模様、木や葉が描かれているものもあり、漆って扱いや手入れが大変だと思っている若い使い手たちに漆への入り口として、一度 手に取っていただきやすいと思います。
大変なことはなく、ちょっと優しくしてあげるだけで良いんですよ。
3年、5年と使えば使うほどに磨かれて、どんどん艶が良くなります。
怖がらず、普段使いしてみてください。
 
工房の様子は、会期中にご紹介いたしますが、作家さんの顔も見たいという方が多いので、ちょっとご紹介しておきます。


夢積工房 髙橋睦さん

DMには記入がありませんでしたが、17日(土)に在廊予定です。ぜひ、楽しいお話を聞きに来てください。
 
 
 
暮らしにそえる 食卓にそえる からだにそえる
そえる漆展

大塚友野 / YUUNO 展示後半に在廊予定
髙橋睦 / 夢積工房 3/17在廊
坪井理子 / riuru 3/15・18在廊(午後)

2018.3/3(土)- 3/18(日)
11:00-18:00(最終日16時まで)火・水休み
 
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町1-147
TEL 048-641-9156
 
 
コメント
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