里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

人間の記憶

2012年08月03日 | 日々のつぶやき
今日、舞鶴の実家の解体業者を紹介して下さった方から今現在の解体状況を電話で知らせて下さった。

家の中の残存物を、全部出して、家電は○○へ、家具は○○へ、などなど種類別に分けて、それぞれの処分場へ運ばれたそうです。

舞鶴にこういう物の処分場がないため、福知山や福井などとそれぞれ違うところへ処分に出さなければならないため、これらの選り分けや、運搬等の費用が高くつくと、見積額を出してもらう時に説明を受けました。

中の残存物が、運び出し終わったので、昨日から建物の取り壊し作業に入ったそうです。

防塵用の囲いはされたそうですが、あいにく昨日は風の向きで、隣にかなりの埃が迷惑をかけたそうです。

10日くらいにすべての作業が終了する見込みだと聞きました。

こちらから希望を出した、屋根についていた家紋の部分だけ記念に残したいので取っておいて下さいと言っていたことには、ちゃんと綺麗に取ってありますと言って下さった。

いよいよ建物や、樹木などが完全に姿を消す日のカウントダウンが始まりました。


3日前に最近京都の祇園で大きな交通事故が起こった通りを、用事があって車で通りました。

その時、その通りを走っている車や、自転車、歩行者は、あの事故現場を通っているが、事故の記憶は残っているでしょうかと思いました。 

この事故から、まだ記憶が新しいうちに、亀岡でまた大きな交通事故が起こり、みんなの記憶から祇園での事故のニュースは忘れ去られたようになりました。

そして今度は、隣の大津市のいじめ問題がトップニュースとして浮上してきましたので、また亀岡の事故のニュースも少し記憶から遠ざかった感じがあります。 


このように、私の実家が姿を消したら、この村の人たちは、この家の跡地を見て、ここにどんな人間が住んでいたかを次第に記憶から忘れ去られてしまうのだろうなと、淋しくなりました。 

お昼の12時に家を出て、今日はパソコン教室に行く車の中で、実家のことを考えていたら涙がこぼれました。