里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

ビルマの竪琴

2013年09月15日 | 日々のつぶやき
昨日9月14日の朝日新聞be版の映画の旅人の記事でふと目に留まった言葉がありました。

「おーい水島。いっしょに帰ろう」というセリフは、当時の子供たちの流行語になった。 と言うところでした。

                         

朝日新聞の土曜日に出るbe版は「うたの旅人」の時は、毎週興味深く、隅から隅まで、丁寧に読んでいましたが、最近映画の旅人になってからは、関心が薄れ、あまり丁寧に見ていませんでした。

我が家の二男が、小学校1年生の時だったと思うのですが、夏休みか冬休みの期間中に、お昼のテレビで(昼ドラの時間帯)私と一緒にビルマの竪琴を見ていました。

そのテレビで覚えたセリフ「おーい、船が出るぞ~。水島、一緒に日本に帰ろうよ」と言うのを覚えて、口癖のように言っていたのを思い出しました。

家の窓から外をのぞいていた時でさえ、外を歩く人に、誰かれとなく、窓から「おーい、船が出るぞ~・・・・」と言っていました。


ちなみに長男は、二男より2年ほど前に、同じくテレビの昼ドラの時間に「岸壁の母」を見ていて、舞鶴の引き揚げ桟橋に引き揚げ船が入って来るたびに、わが子のしんじさんが帰って来ているのではと、引き揚げ桟橋に立って、「しんじ~」と叫んでいたお母さんの「しんじ~」をまねて、折に触れ「しんじ~」を連発していました。

                             
             左に見えている白い橋は、当時はなかった橋です。
 

「ビルマの竪琴」も「岸壁の母」も、子供にとって覚えやすく、印象に残ったインパクトの強かった言葉なのでしょうね。


この二つの話で、日本に帰りたいが、帰る事の出来なかった息子さん、又どちらも帰りを待ちに待った家族の方たち、ついにその願いは果たされることなく終わってしまいました。

この人たちに命を終えるまで続いたかなわぬ思いは、ずっしりと重く体にのしかかっていたことでしょう。

本当にお気の毒です。