3月26日(月)〜27日(火) 晴れ
月曜日。ほぼ完成と思っていたフラワーアーティストのW氏の原稿を再び見直してから提出するつもりが、どうも納得いかず、彼の生き方のあらすじをなぞった、という感じが拭えなかったので、再び書き直していると、今度は細かいところが気になってしまい、
結局は昨晩に三宮へ行く前に仕上げた原稿を自分で真っ赤にして、それをざっと推敲してから提出するともう夕方だった。
なんだこれは、とあきれながら、家のまわりを10分ほど散歩。
通常なら3日ほどしか提出までに時間がないのだが、1週間前に発注されたと思ったらこれだ。
それでも、週末の原稿よりはおそらくよくはなっているだろうから、
それでよいと自分を納得させる。
桜が可愛らしい花弁を広げている。
道ばたにひょっこりと菜の花、
そしてユキヤナギが華麗な花を風になびかせていた。
夕食でもつくろうと、冷蔵庫をあけて食材を探していると1本のメール。
行政の会報誌のコラムをもう1本仕上げることになる。
一人で夕食を食べた後で、2時間ほどで仕上げて送信する。
正直、もうへとへとだった(だらしないことに)まだ、今日はやることがある。
すべて提出し終わると9時を回っていた。
このあと、情報収集や資料を整理するはずが、全く頭が動かず。
このまま、11時には風呂に入って気合いを入れ直すつもりが、風呂に入っている最中に夫がかえってきたので、食事を作ったらなにもやる気にならず、結局深夜1時すぎに寝てしまった。
(27日(火曜日)
ヨガと瞑想を40分。
そのまま資料をつくって、打ち合わせ。
3時に終わった。せっかく神戸まで来たので、三宮のマリアージュフレールに。
あぁ、ここは落ち着く良い店だ。
もう初夏のような日差し。私のテーブルの前に座っていた女性は麦わら帽子を被って紅茶を飲んでいた。
3年前。パリのルーブル美術館内「マリアージュフレール」にいたのも、ちょうどこの時季だ。
その時に飲んだマルコポーロはまるで色つきのお湯を飲まされていると思うほどに生ぬるくてまずかったことを、ふと思い出す。
それに比べて、この店のヌワラエリアは、熱い湯が喉を落ちていき、それだけでうれしい。水色も澄んでいた。
茶葉が新鮮なのだろうと思う。
最初に花の香りが立ち上がり、口をすぼめたくなるほどの軽やかな渋みに続き、後味は爽快。ヌワラエリアは情熱的なお茶だ。
ベリーのケーキも最後の一口まで新鮮においしく味わえ、これぞケーキセット!
そのまま神戸シネリーブルで映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞。ちょっと不思議で崇高な恋愛映画。流行りのオシャレ系映画と思ったが、観終わったあとで思考が交錯する。孤独と愛。正義か悪人か、とか。鑑賞後の余韻がうずまく。
三宮の夜。照明に照らされた居留地のビルディングはいつ歩いてもきれい。
道路は広いし、人も車も多くないし、ふと見上げたショーウインドーのファッションセンスもいけている。
今年は神戸に行くことが多い。神戸は夜が一番素敵。この街らしい。
港のほうから潮の匂いが運ばれて、それを鼻先に感じながら、海岸線の町を歩くのが特にいいと思う。