月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

桜ふる中でのランチ「ラボンヌターブル」(東京・日本橋)

2018-04-09 20:46:04 | 東京遊覧日記



朝5時半に起きて、7時半の飛行機(ANA)で羽田空港へ。
急遽依頼された編集会議の出席と、午後からは東京の花見を楽しむために。

仕事のあと3日間は春の「東京遊覧」をする予定だったが、前日の夕方にあまり時間のない案件を2本依頼されたので、
東京滞在1泊と半日となった。
 
飛行機の中でもいつもなら「翼の王国」吉田修一さんのエッセーでも読みながら、
機内の小窓からぼんやりと青い空や雲海を眺めているはずなのに、機内の中でも、降りてからのリムジンバスの中でも
ポメラのキーボードを叩いていた。

この日の気温は20度を超えていて、ピーカンの青空だ。
富士山もこんなにすっきり。






会議と打ち合わせに出て、スタッフと談笑した後で予定どおり日本橋へ向かう。
フライトがないNと待ち合わせて、予約していた「ラボンヌターブル」でランチ。






前菜はこちら。(おそらくどんなコース料理にも付くのだと思う)
びっくりした!これまで食べていたサラダは一体なんだったの?というほど美味しかった。
しっかりとした歯ごたえ、旬の野菜の甘み、素材1品1品がすごくはっきりと濃い味。
ドレッシングで調整するのではなく、野菜自体が強い味。





次に新たまねぎのスープ。ベーコン、ビーツ、ほうれん草入り。
甘みのある新たまねぎ感たっぷりのボタージュスープ。
この店はレベルが高い!とこの2品だけでわかってしまったかのよう






メーンは、上州せせらぎポークのロースト。
ごぼうのソース、山えのき、せりをそえて。
ややレアのローストは非常に柔らかく、ごぼうのソースがいい仕事をしてくれている。
食べ飽きないように山菜で味の変化が楽しめた。






デザートは
いちごのクリームダンジュ。見た目の遊び心が楽しい。
ふわふわの綿あめ、練乳。いちごの砂糖菓子
女の子の大好きなものを綿菓子の中に詰め込んで。


これにコーヒーと焼き菓子付き。

特筆すべくは、料理のおいしさもさることながら、
ガラス越し。風がふわーと流れるごとにふわっふわっとこぼれる雪のような桜がみられて、とても幸福。
吹いて舞い上がったり、ゆらっと揺れたり。小さな桜の花びらの陰影。
おしゃべりしたり、ほぉーと感嘆の声をあげたりしながら、素敵な桜景色を動画のように味わってしまったのだよ。