月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

執筆三昧。&半日だけの桜行脚の日々

2018-04-12 22:46:31 | writer希望を胸に執筆日記





3月29日(木)〜4月1日(日)

東京1日半の滞在を終えて、今度は完全に仕事モードへ切り替え。
帰宅した29日(木)から1週間ほどで3案件。
4月2日(月)・3日(火)・4日(水)と毎日締め切りがやってくる。

今回の東京遊覧は、江戸のサクラを生まれて初めてみることができたのが収穫だ。
昨年は、谷中・根津界隈や神楽阪、代官山、青山、上野・自由が丘などを歩いたが、そこに中目黒・恵比寿という新しい街が加わった(といっても、どの街も表面的にみただけである)。

帰宅してからは、新しいコンテンツのプロットを考えたり、それを数枚の企画書にまとめたりというプランニング案件と、
事業構想さんからの4ページの案件2つを平行して仕上げていった。
最初の案件のテープを起こすのが約4時間。
1本めはインタビューの質問内容の回答を(おそらく取材対象者の方が)文字にして「見える化」した資料があったので、
私のテープ起こし内容と照らし合わせて、いかにわかりやすく伝えるかに苦心する。

資料があって喜んだのはつかの間。
解答を用意されると絶対にその主軸に沿って書かないといけないので、かえって限定されすぎてしまい、そのままを取捨選択すると、とても難しい話になってしまうのが難だった。

しかし、今回は締め切りとの勝負だ。じっくりと2転3転させて書き直す時間もない。
まずは一度仕上げて、それを今度はシンプルに削ぎ落としていくしか手がなかった。


この頃は近所のサクラは満開。京都の花見に3人の友人が誘ってくれたが、
そこへ乗っかりたい気持ちを抑えて仕事を優先し、淡々と執筆作業をこなす。
何年、経ってもうまくなくし要領を得ていない自分の仕事に、ため息をつきながら寝る日も。
でも、次の日には昨晩のものよりは少しマシなものになっていると、安堵する。
その繰り返しである。



4月31日(土曜日)は、よく晴れたので、2カ月前から約束していた友人のYと京都の桜見物。
「4時には京都を帰る」という約束で平安神宮、琵琶湖疎水界隈、烏丸御池の神社へと出かけた。



















八坂圓堂「岡ざき邸」で天ぷらを食べる
コース「鴨川」をオーダー。

カウンター越しに揚げたてをいただけるので、どの素材もアツアツ。
家庭ではこうはいかない。それが何よりの贅沢。普段の地味な食事があるから
こういう1日が特別になる。

甘いとうもろこし、
パンにエビのすり身
えんどう豆のコロッケ
サーモンの紫蘇巻き
舞茸、
あなご、
かき揚げ、
琵琶湖の小魚














京都のサクラはしっとりと憂いがあるなぁ。
それは女性でいえば円熟の頃というべきか、花色もピンクをおびて、たおやか。
その土地が醸す空気感が花をそんな風に匂わせるのだと思う。
花の季節は短い。
短い盛りの頃をどう咲かせるかを花に問われている。