月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

野蛮なわたし、でもよいのでしょうか。

2018-04-24 23:11:39 | カラダの声に耳を澄まして



昨晩も朝まで一睡もできなかった。
咳と不眠の関係性も、思考性(考え方の癖)と同じようなものなのかもしれない。昼間は普通の風邪引き程度の咳なので、どうにかやり過ごせるが、辛いのは夜だった。

ただ水素吸入器は昨夜1時間。本日2時間吸入すると、少し体に変化が訪れた。
吸引するたびに感覚が鋭敏になっているのを感じる。
まず「味覚」。
打ち合わせ先の琵琶湖博物館から早々に直帰して、6時にはテレビの前でおやつを食べていた夫が、あまりにおいしそうにカッパえびせんを食べていたので、「頂戴」と小皿にいれてもらったものを食べた瞬間に、エビの風味と味がこれほどダイレクトにするスナックだったのかと驚いた。
(水素吸入器中)

「かっぱえびせん、おいしいね。こんな味だった?新製品なの?」と
聞き直したくらいである。

いただきもののタケノコをサッと若竹煮にしたが、これまた料亭の味かと驚くほどに美味しいのだった。




夕方シャワーを浴びたら、十数年ぶりにムラムラっときた。なんだこの感覚は。
欲情しているのか。
自分が野蛮になっているのかもしれない、とハッとする。
女も何十年といきると不思議なことが起こるものである。
単に病み上がり時にくる清浄な感覚だけなのだろうか。

気を取り直して、今夜も夜の睡眠に備えよう。