問わず語りの...

流れに任せて

追悼、薩摩剣八郎

2023-12-18 11:26:57 | 日記

 

1984年版『ゴジラ』から、1995年『ゴジラVSデストロイア』まで、ゴジラの「中」の人だった薩摩剣八郎(本名、中山剣吾)さんが亡くなられました。御年79歳。

 

 

薩摩示現流の達人であり、三船プロの斬られ役を経て、ヘドラやガイガンのスーツアクターを経験した後、ゴジラへ。

 

 

この方の演じたゴジラ、大好きでした。手のひらをグッと前に出した独特のポーズで、ゴジラの怖さ、強さ、怒りそして悲しみを見事に表現していたなと、思います。

 

 

この方がゴジラを演じたからこそ、平成ゴジラVSシリーズのヒットがあったと思うし、それがひいては、現在の『ゴジラ-1.0』まで繋がっていると確信しています。

 

 

この方無しに、今のゴジラはない。

 

 

 

 

ありがとうございました。薩摩剣八郎さんに心よりの感謝と敬意と、哀悼を捧げます。

 

 

合掌。

 

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『どうする家康』最終回

2023-12-18 08:46:44 | 時代劇

前半で豊臣家の滅亡を丁寧に描き、後半で家康の最期を丁寧に描く。

 

乱世の夢を追い続けようとした豊臣と、その乱世を終わらせ、平和で穏やかな、ある意味「つまらない」日常を築こうとした家康との対立の構図が、面白かったですね。

 

善とか悪とか、正しいとか間違っているとかではないんだな。この辺り上手かったなあと。

 

 

家康と言う人は基本的に「普通」の人。その普通の人がなんだかしらないが、天下を治める運命を背負わされて、やりたくもないことをやらされて、めちゃめちゃ辛い想いをして、多くの人たちから恨まれ反感を買われ

 

 

恐れられ

 

 

「天下の簒奪者」だの「狸親父」だの、散々な言われよう。実の孫から「鬼!」とののしられたおじいちゃんの気持ちって、どんなだろうね。頑張ったのにホント

 

 

可哀そうだ…。

 

 

 

それでも

 

 

そんな家康に、最期に訪れた「至福」。

 

 

「みんな」が迎えに来てくれたね。親しかったみんなが、

 

あなたの苦労を、あなたの苦悩を知っている「みんな」が。

 

 

「みんな」がお礼を言ってくれたね、「ありがとう」って。そしてあなたも、「みんな」にお礼を言えたね

 

 

「ありがとう」って。

 

 

だから、これでいいんだよ、家康さん。

 

 

これでいいんだ。

 

 

 

 

実際の戦国時代がどうとか、実際の家康がどうとか、そんなことは大した問題じゃない。このドラマの世界では、戦国時代はこういう時代だったし、家康って人は

 

こういう人だった。

 

 

まあ、長いドラマの展開の中で「さすがにこれはないな」という場面も正直あった。でもこんな風に、視聴者の心にグッとくるラストを作れたのだから、

 

 

良いドラマだったのではないかな。

 

 

 

【終わりよければすべてよし】ってね。

 

 

何度も言いますけど、ドラマはドラマ。史実を基にしているとはいえ所詮はフィクションなのです。だからドラマで歴史を学ぼうとしてはいけない。

 

 

本気で歴史を学びたければ、学術書を読めって話。

 

 

でも大河ドラマはまだ誠実です。死ぬべき人は死ぬべきところで、ちゃんと死にますからね。

 

 

だから織田信長は本能寺で確実に死ぬし、明智光秀が天海僧正になることは絶対にない。これは大河ドラマの不文律。

 

 

源義経は平泉で確実に死ぬ。実は生き延びて北に逃れたなんて話は、大河では絶対に許されない。それがNHK大河ドラマなのです。

 

 

 

「史実」とされていることは曲げない。そんな不文律をきちんと守った上で、これまでにない戦国ドラマを作り上げた脚本・古沢良太の手腕たるや、見事なものだったなと、私は評価したい。

 

 

全体的にみて、良いドラマでしたよ。やはり

 

 

【終わりよければすべてよし】

 

 

コメント (2)
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