大分にて行われたライブ・フェスにて、ももクロが起こした奇跡。
鳥山明先生追悼の意味が込められていたであろう『Zの誓い』の歌唱中に、雨が止み太陽が顔を出し、スポットライトのように舞台を照らした。🌞
まるで天にいる鳥山明先生が、ももクロの歌声に応えたかのように。
ももクロって往々にしてこのような「奇跡」を起こす。一番有名なのは2014年の「桃神祭」にて、ももクロが出てきて『天手力男』を歌唱し始めると、それまで激しく降っていた雨が小降りになってきて日差しが差し始め、歌い終わるころにはほぼ完全に雨は上がり太陽が出て、挙句には虹まで差した。
「天手力男(アメノタヂカラオ)とは、日本神話に登場する力自慢の神様。
太陽神・天照大神が、弟神・須佐之男命の乱暴狼藉を嘆き、天岩戸のお隠れになった。そのため世界は真っ暗になり悪神どもが跋扈する事態。困った神々は天安河原にて対策を練る会議を開きます。
協議の末、巫女のルーツである天乃鈿女が天岩戸の前で激しく舞い踊り、神々が喜びざわめく。天照大神は外の喧騒をいぶかしみ、そっと岩戸を開け、外を覗きます。
今だ!とばかりに力自慢の天手力男が天照大神の手を取って岩戸から引っ張り出す。
こうして世界に「光」が戻りました。
わかります?ももクロが『天手力男』というタイトルの曲を、天乃鈿女のごとくに歌い踊り、そうして太陽が顔を出した。
出来過ぎてますでしょ?これを持って
「奇跡」というのですよ。
ことさらにももクロの「神秘性」を強調するつもりはないし、おかしな祀り上げをするべきではないと思うけれど、なんだろうね、「なにか」を感じることが度々あるのは確か。
映画『幕が上がる』を撮った本広克行監督は、ももクロを「巫女」だと評しておりました。人々に「光」を分け与える巫女であると。
ももクロの事を近くで見続けていた本広監督が言うのですから、おそらく間違いはあるまい。
「巫女」まさしく、天乃鈿女の末裔。
ももクロは巫女、そして最高の「エンターテイナー」でもある。
天候をも「演出」に組み込んでしまう、天に愛された、太陽に愛された、最高のエンターテイナー。
そりゃ鳥山先生だって応えてくれるさ。
『Z』の誓い -ZZ-Ver.