※ネタバレあり!ご注意。
まさか時代劇で「震災」が描かれるとは、新鮮な驚きでした。
確かイギリスでは地震が起きるのは少ないと聞いています。特に大震災と言える程の事は日本に比べて圧倒的に少ない。
だから、イギリス人の按針が抱く自然に対する観念、そこから生ずる死生観は、日本人のそれとは違い過ぎる。
自然災害が多い国の中で育まれた、日本人独特の死生観。按針はこれがどうしても理解できない。
だからもう、こんな国は嫌だ!イギリスに帰りたい!と強く思ってしまう。
しかし、己の目の前で起きてしまった震災。按針は地割れに落ちてしまった虎永を救い出し、地震に潰され、火事で焼かれた村の家々を、災害にあった人々を見る。
この経験が、按針にどのような影響を及ぼすのか。
地震については、今までセリフ等で言及されていたし、実は前震も描かれているんですよね。成程、こういう伏線があったというわけだ。さすがだね。
しかしながらあの東日本大震災から13年。能登の震災からはまだ3か月です。時代劇とはいえ震災のシーンを観るのは辛いです。
未だ震災のトラウマを抱えている方も多くおられる。そういう方々は観ない方がよいかも、などと思いつつ
大自然の営みと日本人の世界観、死生観の関係性に注目した脚本に、日本人として敬意を表したい。
真田さんのアイデアもあるかもしれませんが、脚本を書いた方は、日本の事をよく勉強しておられる。
有難いことです。
さあて、次回から二階堂ふみさん演じる落葉の方(淀殿がモデル)が本格的に登場するようです。
二階堂ふみさんの「ラスボス」感。いいですねえ。
第6話、どのように展開するか。
待ち遠しいです。