アメリカのテレビドラマの最高峰の賞「エミー賞」にて、真田広之主演の時代劇『SYOGUN 将軍』が、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞脚本賞等々、歴代最多18部門を受賞する快挙を達成!
素晴らしい!
真田さんは英語でのスピーチのあと、日本語でもスピーチ。このスピーチの込められた、時代劇を作り続けた日本の先人たちへの感謝とリスペクトが、泣かせます。
ホントに良いスピーチです。これは是非にも観て欲しい。
他のインタビューで真田さんは、「日本の映画関係者は、時代劇を”西洋化”しようとしている」と、ある種の警句を発していました。
いかに多くの人、特に若い人に見てもらいたいとはいえ、安易に海外のアクション映画のようにしてしまうのは違う。このままでは本当の時代劇ファンも離れ、結果時代劇は衰退し、消えてしまう。現状は結構危険なのかもしれない。
伝えられてきた伝統的手法、それは殺陣であったりメイクであったり衣装であったり、結髪や言葉遣いであったり所作や小道具一般であったり、守るべきところはきちっと守り通しながら、変えて行くべきところは変えて行く。
まるでコスプレのような衣装やら髪型やら、日本刀ではあり得ないアクションやら、必ずしも新しいことは否定はしないけれど、しかしながら
なにもかも安易にかえてしまうのは絶対によくない。それは一時的なブームを呼ぶかもしれないが、それだけでは決して
将来に続くような、伝統の継承に繋がるものではない。
時代劇という日本の伝統的文化を守っていく、守り抜いていくと言う”信念””姿勢”というものが必要なのです。
伝統とは、守るべきことは守りながら、新しいことも取り入れつつ、後世へと伝えて行くものです。
先人たちの遺したものを、大切にしなきゃね。
今回の事は、伝統的なスタイルを守りながら、新しく面白いものを作り上げれば、それは「時代劇」であっても世界に十分通用するのだ、ということを見事に証明して見せた快挙だと思う。
ハリウッドに渡り、ハリウッドに蔓延していた「誤解された日本像」の解消に努めつつ、外国人にもわかり易く、日本の「本物」の時代劇ファンにも受け入れてもらえる、日本の伝統的な「正しい」時代劇のかたちを世界に発信しようと努力し続け、その夢を、20年かけて見事に開花させた真田広之さんには
ただただ、脱帽するしかない。
大変なご苦労をされたと思います。
真田広之さん、おめでとうございます。そして
ありがとうございます。
怪獣映画と時代劇は、日本にしかないコンテンツであり、大切にするべきもの。
良いもの、面白いもの、「正しい」ものさえ作れば、これらのコンテンツは十分世界に通用する。
それを証明したのが、『ゴジラ-1.0』であり
『SHOGUN 将軍』なわけです。
良いものさえ作れば、時代劇はまだまだ、まだまだ
まだまだ
捨てたもんじゃない。
日本の映画関係者よ
目覚めよ!
時代劇の灯を消すな!
左から真田広之。平岳大。アンナ・サワイ。浅野忠信。
Congratulations!