そうそう、犬塚信乃の持つ刀「村雨」は、抜くと水滴が飛び散るんですよね。いままでの映像化作品では、この点をちゃんとやってくれていなかったのですが、今回はやってくれてます。VFXのお陰だね。
私は決してVFXを否定しません。ただ、なんでもかんでもVFXでありさえすればいいとは思わない。それは絶対間違ってる。
アナログ特撮とVFXと、場面ごとに最もふさわしい映像表現を作るにはどちらがベストか。それを考えながら両立させていくのが、最も理想的なかたち。
その顕著な例が『エイリアン:ロムルス』なのでね。あれは観るべき
……って、なんの話だったっけ?
さて、VFXという最も新しい映像表現を本格的に取り入れた最新時代劇。どんな化学反応が起こっているやら
楽しみだ。
伏姫(ふせひめ)。土屋太鳳ちゃん。うん、良い感じ。
怨霊、玉梓(たまずさ)に栗山千明を抜擢するとは!なかなか良いキャスティング。
「我こそは玉梓が怨んんんんんん霊ぉおおおおおおおお」ってセリフ、行って欲しいけどね。言わないだろうね(笑)
今回嬉しいのは、八房(やつふさ)がほぼ原作どおりの活躍をするところ。いままでの実写版では、八房はあまり描かれなかったからね。これもVFXのお陰かな。
原作者、滝沢馬琴とその周辺の人々を描いた【実】の部分と、八犬伝の物語世界である【虚】の部分を相互に描く映画『八犬伝』。
その出来栄えや如何に。
10月公開を待て。
時代劇の灯を消すな!
滝沢馬琴(役所広司)
葛飾北斎(内野聖陽)