リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

就職協定よりも新卒一括採用からの脱却を

2018-12-05 | 一般
就職活動の開始時期が早まりすぎないよう歯止めをかける就職協定が政府主導になるという。だがインターンシップなどの名目で抜け道は多く、そもそもこれまでは経団連に加入していない企業は対象外だったこともあり、就職協定は「正直者がばかを見る」制度だともいわれてきた。
だが歯止めがないと活動時期がどんどん早まるのは目に見えている。在学中早くから就職活動に明け暮れるようでは学業どころではなくなってしまう。一方、早めに就職が決まれば勉強に打ち込めるかというと、むしろモチベーションがなくなる人も出てくるのではないか。企業も学生もあせって早めに決めようとする今の就職戦線はやはりおかしい。

今日の新聞にも投書が掲載されていたが、やはり新卒一括採用の制度を改めるべきだ。卒業と同時に就職しないと定職につけず人生のレールに乗れないというのは異常だ。就職氷河期のようにその年がたまたま不景気だったら、個人の努力には関係なく一生経済的に苦境に立たされる。4月からの年度が海外の9月からとずれているので留学しにくいという話も聞くが、新卒後数年間は就職で不利にならないなら、年度のずれの問題も軽減されるだろう。

新入社員の募集要項で新卒に限定せず、〇〇年から××年に卒業した(する)人、というように卒業後一定の幅を認める例も見たことがある。政府がすることは、実効性のとぼしい解禁時期をどうこうすることより、企業に新卒偏重を改めることを促すことではないだろうか。


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