リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

私がなぜ小池百合子氏を改革派だと勘違いしたか

2017-10-01 | 政治
希望の党代表の小池氏は,民進党からの合流希望者を憲法観や安保法制への賛同を条件として選別する意向を繰り返し明言しており,安倍政権の右寄り路線を修正するものでないことは明らかだ.
だが恥ずかしながら,私はなんとなく小池氏を改革派のように思い込んでいた.たしかに豊洲市場移転問題で石原都政の暗部を暴き出したのはよかったが,その後特に説明もなく宙ぶらりんになっているように思う.7月の都議選で安倍政権に痛打を加えたのは事実で,今日の朝刊でも「反安倍」と形容されていたが,改憲や安保法制など政治的スタンスにおいては,私には安倍首相との違いは見えない.安倍批判票をかっさらっておいて,選挙後に安倍政権を補完するということにもなりかねない.現に同じ朝刊の記事によれば,安倍首相に近い維新の会との連携に合意したという.
それほどまでに右寄りの人だとは知らなかったが,朝刊の「小池百合子 分析」を見て納得がいった.7月の都議選でも来る衆院選でも小池氏は「しがらみのない政治」,「ダイバーシティー(多様性)社会の確立」,「原発ゼロ」などを掲げており,同記事はこれが「リベラル勢力と親和性の高い内容」としている.私もこのへんのキャッチフレーズを見てなんとなく小池氏が改革派だと思い込んでしまったのだろう.だが記事も指摘するように,小池氏の実際の政策はこれらのキャッチフレーズを裏付けるものではなく,唯一ぶれていないのは改憲についての姿勢だという.聞こえのいいキャッチフレーズにつられないようにしなければならない.
同記事の下に載っていた志位和夫・共産党委員長の「発言録」が今の私の思いと完全に一致する.いわく,安保法制と9条を含む改憲に賛成することの2点を基準とする選別により,「一番の要の所で,自民党の補完勢力」としての本性がはっきりした.日本維新の会との連携を言い出したが,維新は自民党の補完勢力にほかならず,共謀罪法の強行採決を自公とともに行った.「希望の党に希望を託せないことが,はっきりしてきた.」

追記:当初,改革派としての小池氏に期待したのは私だけではなかったらしい.10月5日の朝日新聞の元経済企画庁長官・田中秀征氏の談話も同じようなことを言っている.世襲政治家でなく自力ではい上がった小池氏はしがらみがなく,「憲法を軽んじ,大国主義に傾く安倍政権に対し,新党を率いて戦いを挑」んだ小池氏に,税金の無駄遣いをなくす行政改革,脱原発の早期実現,集団的自衛権の不行使を徹底するといった「健全な保守」路線を期待した.だがその期待は「創立メンバー」の顔見世せ会見で半減し,民進党の前議員に「憲法観」「安保法制」という自民党の政策「そのまま」の踏み絵を突きつけたことで,落胆に変わったとのこと.同氏が言う「健全な保守」とは,「言論の自由を守りリベラルな意見にも耳を傾ける,真の意味で寛容な保守の政治勢力」ということらしい.同じ内容を私は「リベラル」と呼んでいるのだが,呼称はともかく,東京で自民党と戦った小池氏に期待し,希望の党の路線で失望した人は私のほかにも多いのだろう.

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