性犯罪に関する刑法の規定が2017年に大幅に改正されたが、相変わらず「暴行・脅迫」がなければ強制性交罪が成立しないことになっており、被害者が抵抗しなかったからさほどの「暴行・脅迫」はなかったと判断されてしまうことも多いようだ(朝日新聞2019-2-4)。あまりのことに抵抗できなくなってしまうというような心理が理解されていないなどの批判をよく聞く。
一方、殺人事件で犯人が「騒がれたから殺した」という供述をすることもよく聞く(たとえば朝日新聞2019-1-31)。相手や状況によっては抵抗することは命にかかわると思って(感じて)抵抗しないということもあるかもしれない。「とにかく早く終わってほしい」と思ってひたすら耐えた、という話も聞く。
私も「襲われたら抵抗するな」と言うつもりは毛頭ないのだが、「騒がれたから殺した」という話を聞くたびに、「激しい抵抗」を要件とするような運用には疑問を感じてしまう。
一方、殺人事件で犯人が「騒がれたから殺した」という供述をすることもよく聞く(たとえば朝日新聞2019-1-31)。相手や状況によっては抵抗することは命にかかわると思って(感じて)抵抗しないということもあるかもしれない。「とにかく早く終わってほしい」と思ってひたすら耐えた、という話も聞く。
私も「襲われたら抵抗するな」と言うつもりは毛頭ないのだが、「騒がれたから殺した」という話を聞くたびに、「激しい抵抗」を要件とするような運用には疑問を感じてしまう。