新型コロナウイルスのワクチンが待望されているが、英オックスフォード大学と提携しているインド企業で、世界最大のワクチン製造会社「シーラム・インスティチュート」が開発しているワクチンがあともう少しで認められ、治験が順調にいけば10月ごろには供給できるという(asahi.com 2020-5-6、朝日新聞2020-5-16)。
せっかくワクチンが開発されても特許を押さえられて日本で使えなくなることも懸念していた(公共の利益のために必要な場合の特許の強制実施権というものもあるが)。だがインド大使は「特許を取らずどの国や会社にも技術を共有する。これこそ国際協力だと思っている」と語る。
もちろん、十分な量がいきわたるにはもっと時間がかかるだろう。国内外で候補は70種余りもあり、臨床試験段階にはいっているものが少なくとも3種あるが、大量生産までには1年以上かかるとみられている(Yahoo!ニュース)。山中伸弥教授も5月6日のネット番組で「(オリンピック開催を)可能にするワクチン量をあと1年で準備できるかというと、かなり幸運が重ならない限り難しい」と述べている(過去ブログの追記3)。
過度な期待は禁物だが、希望のもてるニュースとして紹介した。
追記:アメリカではモデルナ社がワクチンの臨床試験の初期結果を発表した(朝日新聞2020-5-19夕刊)。少人数を対象とする第一相試験、数百人規模の第二相、数千人規模の第三相とあるが、今回は第一相でちゃんと抗体ができたというもの。第三相試験は7月に始まる予定という。さっそく株価も上がっているようだが(同)、まだ楽観は禁物だ。新型コロナウイルスのワクチンは100種類以上候補があり、臨床試験中のものも8種類あるという。NIAID(米国の国立アレルギー感染症研究所)所長はワクチン開発は「12~18か月かかる」としているが、多くの科学者や製薬企業はそれでも楽観的過ぎるとみているという。
せっかくワクチンが開発されても特許を押さえられて日本で使えなくなることも懸念していた(公共の利益のために必要な場合の特許の強制実施権というものもあるが)。だがインド大使は「特許を取らずどの国や会社にも技術を共有する。これこそ国際協力だと思っている」と語る。
もちろん、十分な量がいきわたるにはもっと時間がかかるだろう。国内外で候補は70種余りもあり、臨床試験段階にはいっているものが少なくとも3種あるが、大量生産までには1年以上かかるとみられている(Yahoo!ニュース)。山中伸弥教授も5月6日のネット番組で「(オリンピック開催を)可能にするワクチン量をあと1年で準備できるかというと、かなり幸運が重ならない限り難しい」と述べている(過去ブログの追記3)。
過度な期待は禁物だが、希望のもてるニュースとして紹介した。
追記:アメリカではモデルナ社がワクチンの臨床試験の初期結果を発表した(朝日新聞2020-5-19夕刊)。少人数を対象とする第一相試験、数百人規模の第二相、数千人規模の第三相とあるが、今回は第一相でちゃんと抗体ができたというもの。第三相試験は7月に始まる予定という。さっそく株価も上がっているようだが(同)、まだ楽観は禁物だ。新型コロナウイルスのワクチンは100種類以上候補があり、臨床試験中のものも8種類あるという。NIAID(米国の国立アレルギー感染症研究所)所長はワクチン開発は「12~18か月かかる」としているが、多くの科学者や製薬企業はそれでも楽観的過ぎるとみているという。