安倍首相はトランプ大統領との電話協議(5月8日)で、アメリカで「つくり過ぎて困っている」人工呼吸器の購入を約束していた(朝日新聞2020-5-26、asahi.com)。新型コロナウイルス対策で人工呼吸器は日本でも増産を進めている。月初めに米政府から打診があったときには「不足は起きていない」と答えたのだが、首相官邸内で再検討して第二波に備えて購入することにしたという。
政府関係者は「日本としても予備があるに越したことはない」との立場だ。それは理解できるが、戦闘機などの兵器の米国からの大量購入を続けている(過去ブログ)これまでの安倍政権を考えると、日本の国益を無視した対米追従ではないかとの疑念が頭をよぎる。
医療機器の予備にも適正な量というものがあろう。まずは1000台程度購入することで調整しているというが、トランプ大統領の言いなりではなく、どのくらいの量が適正なのか、専門家の意見をふまえて検討するとともに、後日の検証ができるよう、決定プロセスをきちんと記録・公開してほしい。
また、「日本製より格安」というのも気になる。せっかく国内で増産したメーカーの足をすくうことにはならないか。もちろん政府調達品が安いに越したことはないが、国内メーカーを優先することもあっていい。もし米国製を購入するなら、一方的に言いなりになるのではなく、日ごろ無理難題をふっかけてくるトランプ大統領との交渉材料にするくらいのしたたかさもほしい。
政府関係者は「日本としても予備があるに越したことはない」との立場だ。それは理解できるが、戦闘機などの兵器の米国からの大量購入を続けている(過去ブログ)これまでの安倍政権を考えると、日本の国益を無視した対米追従ではないかとの疑念が頭をよぎる。
医療機器の予備にも適正な量というものがあろう。まずは1000台程度購入することで調整しているというが、トランプ大統領の言いなりではなく、どのくらいの量が適正なのか、専門家の意見をふまえて検討するとともに、後日の検証ができるよう、決定プロセスをきちんと記録・公開してほしい。
また、「日本製より格安」というのも気になる。せっかく国内で増産したメーカーの足をすくうことにはならないか。もちろん政府調達品が安いに越したことはないが、国内メーカーを優先することもあっていい。もし米国製を購入するなら、一方的に言いなりになるのではなく、日ごろ無理難題をふっかけてくるトランプ大統領との交渉材料にするくらいのしたたかさもほしい。