リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

育休中の「ちょい勤務」

2018-03-18 | 一般
仮に自分が育休を取るなら……と想像してみたとき,やはり職場との関係がなくなってしまうのは心細い.逆に,同僚が育休中のとき,出勤は無理にしても,ちょっとメールで情報交換できると便利なこともあるかもしれない.育休中でも完全に休んでしまうのではなく,自宅で空き時間にできる程度の仕事をすることは,労使双方にとってメリットがあるのではないか,そんなことを考えていたら,ちょうどそのことが新聞で取り上げられていた(朝日新聞2018-3-8).
1か月に30時間だけ仕事をするとか,週1日5時間だけ出勤するといった制度が実施されるようになってきたとのことだ.各職場から業務依頼をシステムに出して,育休中の社員が自宅で「手上げ方式」で引き受ける制度もあるそうだ.
制度的なこととして,国の育児休業給付金は最大で賃金の67%が支給されるが,働く場合には「月80時間」が上限となっている.そして働いて受け取る賃金を加えても休業前賃金の80%を超えないよう給付額が調整されるのだという.
育休中でも月80時間まで働けるようになったのが2014年からのことで,育休の多様性が広がるのはいいことだが,労働時間の管理が難しい.出勤する社員の場合でも残業代を申告させない(しない)ことがまかり通っているような会社では育休中も仕事を押し付けられる事態になりかねない.常日頃からの正常な労働環境と,会社側と労働者側の信頼関係が前提になるだろう.


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アマゾン「協力金」要請問題... | トップ | ウソではない曖昧答弁を見逃すな »
最新の画像もっと見る

一般」カテゴリの最新記事